蜷川実花&村上虹郎ら登場!ベネチアで日本映画特集
第76回ベネチア国際映画祭
現地時間2日、イタリアで開催されている第76回ベネチア国際映画祭の公式イベント「ジャパン・フォーカス」に参加している日本映画の関係者が合同記者会見を行い、蜷川実花監督、村上虹郎らが参加。それぞれの作品について紹介した。
【写真】村上虹郎、クールなセットアップで登場!イベントの様子
「ジャパン・フォーカス」はベネチア映画祭で日本映画の特集上映を行うイベントで、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(蜷川実花監督)、『楽園』(瀬々敬久監督)、『カツベン!』(周防正行監督)、『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督)の4作品がベネチア映画祭の会場内で上映される。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』について蜷川監督は「クリエイターとして、人であることをやめて『つくる』ということにどう向き合うのか、どう自分の気持ちを整理するのか」「ダメな男に振り回された女性が、その上でどう強く生きていくのか」と作品のメインテーマを紹介しつつ、「日本の美しい四季がしっかりとフィルムに映っているので美しさも堪能してほしい」とアピール。
主演の小栗旬についても言及し、「これからハリウッドにも活動の場所を移して活躍していく小栗くんがものすごい演技をしていて、私自身も見たことがなかった彼が出てきたなと思っているので注目してほしい」と呼びかけた。
一方、出演作『ある船頭の話』(オダギリジョー監督)が今回の映画祭の「ベニス・デイズ」部門に正式出品されている村上は、「この映画のエンドロールで僕の名前は3番目か4番目に出てくると思うんですが、ほかの3人が日本で忙しいおかげで僕が来させていただきました」と笑い、『楽園』について熱く紹介した。
村上はベネチアを訪れたことに絡め「ヨーロッパなど日本ではないところに行くと、建物や自然の色彩がうらやましく感じることがあります」としつつ、「(『楽園』の瀬々監督は)日本のなんてことのない風景を、島国の日本を、大きなスケール感のある画として捉えられる方です。今作の冒頭でも『なんてことのない田んぼをこんなにスケール感を持って撮ったものは僕はこれまで観たことがない』と思った映像になっています」と語っていた。(編集部・海江田宗)