福山雅治、急きょファンと交流 主演映画上映後にサプライズ登壇
福山雅治が7日、都内で行われた映画『マチネの終わりに』(11月1日公開)完成披露試写会後にサプライズ登壇。急遽、即席ティーチインを行い、会場を沸かせた。イベントには、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、板谷由夏、古谷一行、西谷弘監督も参加した。
本作は、芥川賞作家・平野啓一郎の小説を原作にした恋愛ドラマ。日本、パリ、ニューヨークを舞台に、惹(ひ)かれ合う40代の男女の6年の軌跡を追う。福山はスランプに陥る天才クラシックギタリストの蒔野聡史に、石田は婚約者のいるジャーナリスト・小峰洋子(石田)にふんしている。2人は20代のときにCMで共演しているが、映画での共演はこれが初となった。
上映後、突然現れたキャスト・監督に観客は大興奮。スタンディングオベーションで迎えられた福山は、「ずっとこの拍手を聞いていたい」と陶酔。伊勢谷も「このまま寝てしまいたいですね」と同調した。そんな中、福山が「いかがでしたか?」と問いかけ、万雷の拍手をもらうと「報われますね。うれしいです」と感慨をにじませた。
しかし、上映後のカーテンコール舞台挨拶に用意された時間はわずか10分。石田が「みなさんの感想を聞きたいですけど、誰か……」と客席を見渡すと、福山も「聞きたいこと聞きましょうよ。急遽ティーチイン」と提案し、観客から質問を募った。すると、MCが指名した女性が熱狂的な福山ファンで、「わたし、ましゃ(福山の愛称)ファンなんですけど、ラブシーンは嫉妬しちゃう」と思いがけない感想が飛び、会場は笑いに包まれた。それは「これまでの作品だと嫉妬していた」という意で、「今回は物語に入っていって、そんなこと(嫉妬)も感じずに観ることができた」という。それを聞いた福山は「ありがとうございます」とファンの素直な意見を喜んだ。
一方、18歳の男性から「大人も純粋に恋をすれば、“好き”が衝動的になるし、もろいものとも感じました」という感想が持ち上がると、福山から「大人になってもそうだよ」と恋愛に年齢は関係ないことを諭されていた。
ほかにもさまざまな意見があり、石田は「観る人によって感想はさまざまだと思うので、映画を観てたくさんの方と恋愛について話をしてほしい」とリクエスト。福山は「ネタバレしない程度の率直な感想を(SNSなどで)聞かせてもらえると、我々は今夜、それを酒のあてにしたいと思います」と呼び掛けていた。(取材:錦怜那)