吉沢亮、声の演じ分けがすごい…!初のアニメ声優で1人2役
映画『空の青さを知る人よ』(公開中)で、アニメーション声優初挑戦にして1人2役を担った吉沢亮が、見事な演じ分けを披露している。
本作の舞台は山に囲まれた町。音楽漬けの日々を送る女子高生・あおい(若山詩音)と、亡き両親の代わりに彼女を育てる姉・あかね(吉岡里帆)、あかねのかつての恋人でありギタリストの慎之介(吉沢)、過去から時間を超えてきた18歳の慎之介である“しんの”(吉沢2役)が織り成す不思議な四角関係が展開する。
吉沢は、31歳の慎之介、18歳の頃の慎之介“しんの”の2役を担当した。物語では31歳の慎之介と、時を超えてやってきた18歳のしんのが同じ時代に登場するため、まさにメインキャラクターのうち“2人”を吉沢が演じたといえる。
吉沢といえば、大ヒットした映画『キングダム』でも、主人公・信(山崎賢人)の幼なじみである漂と、漂とうり二つの王・エイ政の2役を務めた。奴隷の少年と玉座を奪われた若き王というまったく別の役どころを完全に演じ分けたことは、大きな反響を呼んだ。
その折り紙付きの表現力を『空の青さを知る人よ』でもいかんなく発揮。吉沢自身は初めての挑戦にプレッシャーを抱え、特に2役演じ分けには苦心し、事前に2役の声を録音して聞き比べるなど試行錯誤があったというが、年齢も表向きの性格も異なる“同一人物”である慎之介としんのを絶妙な加減で演じ分けている。2人が言い合いをするシーンでは、驚かされるほどだ。オーディションでこの役を得て、初めて声優に挑んだ吉沢だが、実力を見せつける結果となった。
吉沢は先日最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「なつぞら」で、広瀬すずふんするヒロインの人生におけるキーパーソンであった山田天陽(やまだ・てんよう)を演じ、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。2021年放送の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で主演を務めることも発表されており、活躍の勢いは加速するばかりだ。(編集部・小山美咲)