ウィル・スミス、江原正士&山寺宏一のWウィル吹替に感服
俳優のウィル・スミスが17日、都内で行われた主演映画『ジェミニマン』(10月25日公開)のジャパンプレミアに、日本語吹替版で自身の声を担当する江原正士、山寺宏一と登壇。日本の実力派声優2人の吹替に舌を巻いていた。イベントには、アン・リー監督、ジェリー・ブラッカイマー(製作)、日本語吹替ゲストの菅野美穂も登場した。
5月に映画『アラジン』のプロモーションで来日したばかりのウィルだが、日本のファンの温かい歓声を受けると、「ミナサン、コンバンワ! 今回が10回目の来日です。毎回楽しくなっています」と笑顔であいさつ。「前回は『アラジン』、今回は『ジェミニマン』を引っ提げてきました。楽しんでください」と新作をアピールする。
本作は、腕利きのスナイパーとして恐れられる主人公のヘンリーが、自身の若い頃の姿をしたクローン(ジュニア)に追い詰められていくさまを描いたアクション。ウィルは主人公ヘンリーと、若きジュニアの一人二役に挑戦。「面白い体験」と撮影を振り返ったウィルは、一方で「年を重ね、経験や知識が増えると、それが体の中に蓄積されて細胞や目に表れるから、この年で若い頃の純粋無垢な感じを出すことは大変だったよ」と若きジュニアを演じる上での苦労もにじませる。
そんなヘンリーとジュニアの声を担当したのが、共にウィルの吹き替え声優としてもお馴染みの江原と山寺。ウィルから熱いハグで迎えられた江原は、「今回のウィルは非常に渋く、大人の影を感じたので、かなり仕込みました。今までで一番渋くて重いウィル・スミスになったと思います」と気合の役づくりを告白。一方の山寺も「今年、親友であるウィル・スミスと会うのは2回目。ベストフレンドです」と呼び掛けると、「今回は(『アラジン』と違って)歌はなかったんですけど、その分、繊細なお芝居を心を込めて演じました」と自信を見せた。
そんな2人の吹替をウィルも絶賛。「そういう手があったか……とか、僕もあんなふうにセリフを言えばよかったとか、いろんな表現を発見できるよ」とレジェンド声優たちの仕事に感服していた。(取材:錦怜那)