仲代達矢と大林宣彦監督に特別功労賞
第32回東京国際映画祭
28日に開幕する第32回東京国際映画祭で俳優・仲代達矢と大林宣彦監督に特別功労賞が授与されることが決定した。
特別功労賞は長年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい人へ贈られる賞。仲代は黒澤明や市川崑など日本を代表する監督作品に多数出演し、今も現役として舞台や映画で活躍を続けており、「正に日本を代表する俳優である」という同映画祭の思いから授与が決まった。大林監督は自主映画やCM、長編映画と多彩な映像作品を長年にわたって手掛け、「今なお新たな試みにチャレンジするその存在は正に圧倒的である」という理由から授与されることになった。
映画祭の期間中には、仲代主演の『帰郷』が特別上映され、11月4日の上映終了後に授与式を実施予定。『帰郷』は小説家・藤沢周平の短編を、「北の国から」シリーズなどで知られる杉田成道監督が映像化した8K時代劇。常盤貴子、北村一輝、緒形直人、佐藤二朗、三田佳子、橋爪功らが共演に名を連ねている。
大林監督は「映像の魔術師 大林宣彦」と題した特集企画が「Japan Now部門」で行われ、最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』を含めた5作品が上映される。新作は、閉館する劇場の最終オールナイト上映で、3人の若者が映画の世界にタイムリープするファンタジー。11月1日の上映後に賞の授与が予定されている。(清水一)
第32回東京国際映画祭は10月28日から11月5日まで、六本木ヒルズほかにて開催