『IT/イット』続編の殺人ピエロ、ペニーワイズは前作と何が違う?
間もなく日本公開を迎えるホラー映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(11月1日~)。恐怖と肉体をむさぼる殺人ピエロ、ペニーワイズ(IT=“それ”)役を続投したビル・スカルスガルドが、前作との違いを明かしている。
スティーヴン・キングの傑作ホラー小説を映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)から2年。完結編となる今作では、予告編で「お前たちを待ち焦がれていた」と言っているように、ペニーワイズはリベンジのためにルーザーズ(ペニーワイズと対峙した子供たち)の戻りを待っている。
ビルは大きく変化した部分として「ペニーワイズがルーザーズに戻ってきてほしいと願っていること」を挙げた。子供を怖がらせてきたペニーワイズに、ルーザーズを恋しく思う気持ちが芽生えたことで「不思議な悪役を作り上げたと思う」と語っている。
劇中、前作にも増してトリッキーな動きや変幻自在ぶりを見せつけるペニーワイズ。再演にあたりアンディ・ムスキエティ監督はビルを限界まで追い詰めたが、それを受け入れた彼の演技は予想を超えるものだったという。完全に制御不能な状態の多いペニーワイズを控えめな演技で見せることは一度もなく、「役柄の恐ろしく予測不可能な部分を常に表現してくれた」と絶賛している。
恐怖を武器にしてきたペニーワイズがルーザーズと出会ったことで、自ら恐怖を初めて実感し、変化が生まれた。ビルが触れたように“不思議なヴィラン”となった予測不能のペニーワイズが、観客を身震いするほどの恐怖に陥れることは言うまでもない。(編集部・小松芙未)