エロスの祭司と称された異端の詩人描く…『不実な女と官能詩人』予告編
エロスの祭司と称されたフランス象徴主義の詩人ピエール・ルイスを描いた映画『不実な女と官能詩人』の予告編が公開された。作曲家ドビュッシー、小説家ジッド、詩人オスカー・ワイルドら高名な芸術家と交友を結び、影響を与えたと言われる異端の詩人の、秘められた愛と官能の物語がつづられている。
ピエール・ルイスは生涯で2,500人以上の女性と関係を持ったと言われ、死後には、自身が撮影したと思われる大量のポルノ写真が見つかった。そのモデルのうちの1人は、著名な詩人ジョゼ・マリア・ド・エレディアの次女で、親友の妻だったマリーだった……。本作は道ならぬ恋に落ちた2人はどのように出会い関係を結んでいったのか、なぜピエールは女性の痴態を撮影し続けたのかをひもとくだけでなく、女性にとって不自由な時代に“自由に生きたい”と願った一人の人間の人生の記録にもなっている。
マリー役は『英雄は嘘がお好き』『パリの家族たち』のノエミ・メルランで、ピエール・ルイス役は『ポリーナ、私を踊る』のニールス・シュネデールが務め、新進気鋭の女性監督ルー・ジュネがメガホンを取った。(編集部・市川遥)
映画『不実な女と官能詩人』は11月1日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田にて公開