笑福亭鶴瓶、役づくりで減量もうっかりリバウンド
俳優としての顔も持つ落語家の笑福亭鶴瓶が1日、丸の内TOEIで行われた主演映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の初日舞台あいさつに出席。減量して臨んだという本作の撮影後にリバウンドしてしまったことを明かし、会場を沸かせた。この日は、共演者の綾野剛、小松菜奈、坂東龍汰、渋川清彦、小林聡美、平山秀幸監督も出席した。
精神科医でもある作家・帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作を映画化した本作。長野県にある精神科病院を舞台に、殺人事件をめぐって思いを交差させる患者たちの姿を描き出す。『ディア・ドクター』以来、10年ぶりの映画主演となる鶴瓶は、死刑囚でありながら刑の執行が失敗し、今は精神科病棟にいる秀丸を演じた。
久々の主演を務めた鶴瓶は今回、82キロあった体重を76キロまで減量して役に挑んだという。MCから現在は何キロあるのか聞かれ、「77.4キロや。1.4キロ太ったけど、あかんの?」と報告し、笑いを誘った。鶴瓶はこの日の初日舞台あいさつまで体重をキープしようと努力したそうだが、飲み会が続き失敗してしまったことを打ち明け、悔しがった。
劇中でも、いつもとは異なる表情を見せているという鶴瓶。「周りから今まで見たことないと言われる。監督が脚本を書いたので、監督の思う秀丸になろうとして、言われた通りやった」と振り返った。
その秀丸と心を通わせる患者のチュウさん役を務めた綾野は、映画を観た友人から「こんなに優しい映画だと思わなかった。すごく泣いた。デトックス効果がある映画」と感想をもらったことを明かし、「たくさんの優しさをみなさんに受け止めてもらえたら」とメッセージを伝えた。
イベントの終盤には、大ヒットを願って鏡開きが行われた。樽の中には劇中にも登場する特製のきんつばが入っており、その巨大ぶりに鶴瓶や共演者たちは驚き。鶴瓶は「映画を観てよかったと思ったら、口コミで拡散してや」と客席に向かって呼びかけ、イベントを締めくくった。(取材・文:福住佐知子)
映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』は公開中