佐藤勝利「僕にとって大事な作品」単独初主演映画への拍手にニッコリ
佐藤勝利(Sexy Zone)が1日、都内で行われた映画『ブラック校則』初日舞台あいさつに高橋海人(King & Prince)と登壇。安定した天然ぶりを発揮しながら明るくコメントする高橋とは一転、佐藤は神妙な面持ちで単独初主演映画に込めた思いや、今の率直な心情を吐き出した。
髪形、制服、行動など厳しいブラック校則で管理されている光津高校に通う小野田創楽(佐藤)と月岡中弥(高橋)が、生まれ持った栗色の髪の毛を校則のために黒に染めるように強要された女子を救うために、校則をつぶそうと立ち上がる姿を描いた本作。
佐藤は神妙な面持ちで話し始めると、「本気で面白かったと思う人だけ拍手してもらっていいですか?」と呼び掛け。「自分たちはいい映画と思って作っているけど、わかりやすい映画ではないので、伝わるかすごく不安だったし、自分だけのものにしちゃってもいいんじゃないかというくらい、みんなに見せるのが(怖かった)……」と本音をのぞかせるが、観客から盛大な拍手をもらうと、「みなさんにいい映画と思ってもらえたと感じられてうれしいです」と笑みをこぼした。
さらに、感極まった表情で、今は亡きジャニー喜多川氏に思いをめぐらせる佐藤。生前、本作に主演することを伝えたところ、「『ユー、本当にやるの?』と、ずっと信じてもらえなかった」そうだが、「公開前に亡くなったけど、報告はできていたので、僕にとって大事な作品であるし、何かを我慢している人に響けばいいなと思います」と力を込めて語った。
冒頭の一言あいさつとしては珍しく長尺で、約4分にもわたって自身の気持ちを打ち明けた佐藤。一方の高橋は、ニコニコしながら自分の名前を3回も名乗る天然ぶりで会場を沸かせた。また、映画初出演のため、自分が写っている映画館のポスターを見て「うわっ、俺、本当に映画に出るんだ!」と感激したことを明かし、「初心者みたいですみません」とはにかみ。佐藤同様に不安もあったというが、「みんながパチパチ(拍手)してくれて安心できました」と安どしていた。
この日は、モトーラ世理奈、星田英利、菅原伸太郎監督も来場。漫画「セトウツミ」の作者で、本作の脚本を手掛けた此元和津也から描き下ろしの漫画をプレゼントされる場面もあり、佐藤らはそのコマを即興で演じ、ファンを喜ばせていた。(取材:錦怜那)
映画『ブラック校則』は全国公開中