声優・大塚明夫が男泣き!小島秀夫監督「DEATH STRANDING」完成に熱き思い
11月8日にリリースされたPlayStation4向け新作ゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」の発売記念イベントが10日、東京・品川で行われ、ゲームディレクターの小島秀夫監督をはじめ、日本語版声優の津田健次郎、大塚明夫、井上喜久子、水樹奈々、山路和弘、石住昭彦、三上哲らが登壇し、ファンの前で思いを語った。
【画像】大塚明夫が涙…「DEATH STRANDING」発売記念イベント
この日は、ゲームのテーマ「つながり」をコンセプトに世界10都市を回る「『DEATH STRANDING』 World Strand Tour(ワールド・ストランド・ツアー)」の東京イベント。海外から戻ったばかりという小島監督だが、声優陣と共にファンの前に立ち「感慨深いです」と笑み浮かべる。
伝説の配達人サム・ポーター・ブリッジズとなり、謎の現象「デス・ストランディング」によって分断されたアメリカ大陸を横断し、人々をつないでいく本作。サム役のノーマン・リーダスをはじめ、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥなど豪華スターが共演。「つながり」をテーマにつづられる感動的なストーリーや壮大な映像美、世界中のプレイヤーとつながる斬新なゲームシステムが注目を浴びている。
全世界のファンが待ち焦がれた小島作品への参加とあって、サム役の津田は「僕の後輩なんかも楽しみにしていて、(プレイするまで)何も話しかけないでくださいと言われたり。何か言ったら本気で怒られそうで、口にチャックをしてます」と反響に苦笑。この日は観客との質疑応答も行われ、ファンから「(ゲーム内で)声を聞けて幸せ」と言葉をかけられた大塚が「愛しているよ!」と返すなど、和やかな雰囲気のなかでイベントは進行した。
またこの日、小島監督は「Twitterのフォロワー数が最も多いゲームディレクター」「Instagramのフォロワー数が最も多いゲームディレクター」としてギネス世界記録に認定され、授賞式も実施。小島監督の代表作「メタルギアソリッド」シリーズの主人公スネーク役を演じ、盟友でもある大塚は、この偉業を自分のことのように喜び「俺たちの小島秀夫がどんどん世界を駆け上がっていくのを下から押し上げている感じがあって、報われている気持ちで嬉しいです」と語った。
小島監督の独立から約4年を経て迎えたこの日。大塚は声を震わせながら「思えば、小島秀夫監督の背中に孤独の『孤』という字が書いてあるような時期があって。新生コジプロ(コジマプロダクション)が生まれて。小島監督を信じてついてきた人たちがいて、小島監督の背中に人生がかかっていて。今回コケたら……というギリギリのなかでやってきて……」と語り男泣き。「こうして11月8日に発売ができて。みんなが、世界中の人たちがひとつにつながって、この日を迎えられたということが、俺はうれしいです」と感謝を述べた。
小島作品に初参加となった津田も思いを吐露する。「小島監督からTwitterのDMで『ゲーム、興味ありますか?』といただいたことでつながれて、そこからすごい長い長い旅を、サムや皆さんとしてきた気持ちです。僕でさえそうなのだから、小島監督をはじめゲームを作り上げた皆さんは、さらに長い旅をされてきたんだなと感じます。それがこうして、すごい作品となって世界の皆さんとつながれるのは感慨深いです。これからもつながっていきましょう」
そして、仲間たちの熱い思いを受けた小島監督は「4年前に独立して何もなくて、確かなのは絆だけで。ファンの皆さんもいて、僕が作るのを待ってくれているというのがあったので、歳も歳なんですけどがんばってみようと。皆さんとのつながりをたどって、ここまでこられました。いろいろありましたけど、完成して皆さんに遊んでいただける。こんなに幸せなことはありません」と感謝。「世界ではいろんなことが起きていますけど、人はつながって生きていくということが伝わればいいなと思っていますので、それを皆さんに感じていただければ、3年間、4年間と頑張ったことが生かされるのかなと思います。みんなでつながりましょう!」と力強いメッセージ。最後は声優陣から「絆」「友情」などの花言葉をもつマリーゴールドを送られると、会場は温かな拍手に包まれた。(編集部・入倉功一)
PlayStation4向けゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」は発売中