『スター・ウォーズ』奈良・東大寺コンサート開催!名曲メドレーにドロイドたちご機嫌
12日、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の12月20日公開を記念した「スター・ウォーズ音楽奉納」が、奈良県の世界遺産・東大寺で行われ、映画史に残る名曲が奈良の夜を彩った。この日はC-3PO、R2-D2、BB-8などシリーズの人気キャラクターも登壇し、イベントを盛り上げた。
東大寺には、大仏開眼を祝う演奏会が752年に行われた記録があり、現代でも「音楽奉納」の位置付けで、名だたるアーティストがコンサートを開催してきた。そしてこの日は、美しくライトアップされた東大寺で、プロ吹奏団「源-Minamoto-」が「王座の間」「レイアのマーチ」「帝国のマーチ」など歴史に残る名曲を奉納。満天の夜空も相まって、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。
クライマックスには、おなじみのファンファーレが鳴り響き、メインテーマと共にC-3PO、R2-D2、BB-8が登壇。三体とも演奏に合わせてリズムをとるなど、大感激の様子で「源-Minamoto-」の演奏を眺めていた。
その様子を見下ろす東大寺の大仏=毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)は、光で宇宙の真理を全ての人々に照らして導く仏とされ、「光を象徴するジェダイの騎士が人々を平和へ導く『スター・ウォーズ』との親和性も感じられる」ことから、音楽奉納の実施が決定。
華厳宗管長・東大寺別当の狹川普文(さがわふもん)氏は、今回の試みに「この場にいる皆さまが宇宙であり大仏さまと光でつながって、優しい気持ちでつながっているということになるのではないか」と笑顔。「ダース・ベイダーが奥から出てくるんじゃないかと思いました(笑)。42年前から全部観ていて、LDの時代からソフトも持っています。何だか音楽を聞いているだけで、『スター・ウォーズ』の世界が皆さんの中で湧いてくるよう。それが音楽の強さであり良さ。『スター・ウォーズ』の音楽も、1000年、2000年と伝わっていくのではないか」と語った。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)では京都・清水寺、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)では京都宇治・平等院と、日本を代表する世界遺産とのコラボレーションも話題となった『スター・ウォーズ』シリーズ。今回の東大寺コンサートは、まさに “世界遺産企画”の締めくくりとなり、有終の美を飾るに相応しいイベントとなった。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、1977年の『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』全米公開から42年にわたって語り継がれてきた、伝説的シリーズの完結編。『フォースの覚醒』のJ・J・エイブラムスが再び監督を務め、スカイウォーカー家の物語を締めくくる。祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぐカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの思いを引き継ぎ同志たちと立ち上がるレイ。光と闇のフォースをめぐる最終決戦が描かれる。(編集部・入倉功一)
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開