宮沢氷魚&藤原季節、同棲生活で絆深める
俳優の宮沢氷魚と藤原季節が14日、都内で行われた映画『his』の最速試写イベントに出席。本作の撮影期間中、2人は同棲生活を送っていたと明かし、当時の撮影秘話を語った。
【写真】宮沢氷魚&藤原季節の仲良しショット!<イベント時の様子>
恋愛映画の旗手・今泉力哉監督が、2人の青年の恋愛を題材に、「好きだけではどうしようもない」恋愛の“その先”を描いた本作は、恋愛の行く末だけでなく、家族として世間とどう向き合い、生きていくのかを描く。
周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京からひとり、田舎にやってきた主人公・井川迅を映画初主演の宮沢が演じ、迅の忘れられない恋人・日比野渚を藤原が熱演。2人はロケ地である岐阜県白川町での撮影中、同じロッジで10日間にわたる同棲生活を敢行したという。
宮沢は藤原を「熱い男」と紹介。「いままで出会ったなかでもトップ3に入るくらい熱い男。台本もボロボロにして(演技を)しているのを見て、いいな、熱いのって、と思った。尊敬していますよ」と藤原の人柄を絶賛。「タイプとか趣味とか、生活リズムもたぶん僕らは本当は全然違うと思うんですけど、でもなにか共通するものがあって、最初に写真とか見て(藤原のことを)調べていたときは大丈夫かなって思っていたけど、会ったらなぜか大丈夫だと思えた」と語る。
藤原も宮沢について、「会うたびに好きになっちゃう感じでした。氷魚くんの話なら何時間でもできるくらい。話し出すと言葉が溢れちゃう」とベタ褒め。「撮影中、変にリラックスしてしまっていても、それが氷魚君のそばにいると許されてしまう。自分がなにもしなくていいみたいな、それがいいなって。居心地がよかった」と振り返る。初見の印象についても「初めて会ったときに大丈夫だ、この人いけるって思った。優しいし、手が温かくて」と笑顔を見せる。
同棲生活については2人そろって「最初は嫌だった」と苦笑いで回顧。宮沢は「撮影後くらいは自分の時間が欲しかった」そうだが、「でも一緒に暮らしてみるとめっちゃくちゃ楽しくて。演技をするうえで、一緒に住んでいなければわからなかった部分も多いと思います。食事も鍋を一緒にしたり。キノコ鍋を作ったり」と楽しい時間を過ごしたという。
一方、「俳優同士、一緒に生活するなんて考えられない」と考えた藤原も、いざ暮らし始めると楽しかったといい、鍋を作りあったことが話題に挙がると、「氷魚君どんな鍋作るんだろうって思っていたらタケノコとか入っていて、キノコもたくさん。渋っ! て思って。おいしかったですよ」とにっこり。「鍋は作りあいっこして、作りすぎたものはスタッフさんの部屋を周ったりして配りました。今泉監督も食べていました。本当に楽しかったです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
『his』は2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国公開