三浦貴大『ゴーストマスター』ゴアシーンにも高評価!イタリア映画祭で受賞
18日、俳優・三浦貴大主演の映画『ゴーストマスター』の完成披露上映会が新宿シネマカリテで行われ、同作がイタリアの映画祭で審査員特別賞を獲得したことが発表された。この日は三浦のほか、共演者の成海璃子、板垣瑞生、そして監督のヤング・ポールが来場した。
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本作の主人公は、低予算の“壁ドン青春映画”を撮影中の廃校で助監督としてこき使われる青年・黒沢明(三浦)。彼が現場に持ち込んでいた、将来の監督作として映画愛を注いだ脚本『ゴーストマスター』が現場に狂気をもたらすさまを、スピード感あふれる描写で描き出す。
三浦の役名は、日本を代表する巨匠・黒澤明と同じ読みということで、「映画をやっている人間としては、とんでもない役をいただいてしまったなと。しかも、仕事ができない助監督役ということで、どうご本人に顔向けしていいのか」と苦笑い。「役名紹介をされるとキツいものがありますが、映画愛がある人間だというところでは、ご本人にも認めていただけると思うので、映画愛を前面に出して演じましたね」と笑顔で振り返った。
スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭、韓国の富川国際ファンタスティック映画祭、ベルギーのブリュッセル国際ファンタスティック映画祭など、世界有数のファンタスティック映画祭で喝采を集めてきたという本作。ポール監督はスペインでの上映に参加したとのことで、「この映画の序盤に、特徴的な(ゴア)シーンがあるんですけど、観客の半分がキャーッ! と言って、もう半分が笑ってイェー! と大喝采だったんです。スペインでガチのイェー! が聞けて良かったですね」と振り返った。
そしてこの日は、そんな本作が、イタリアで開催された新進の国際映画祭 Be Afraid Horror Fest で、最も印象的なゴアシーンのある作品として「特別審査員賞」を受賞したことも発表。賞状を手渡されたポール監督は「撮影も大変だったので、こういう賞をもらうとうれしいですね」としみじみ付け加えた。
またこの日は、映画愛がテーマの本作にちなんで、登壇者たちが「いちばん大好きな映画」について語る一幕も。三浦が「思い出の映画だと『タイタニック』。家族で観に行った映画で印象に残っているというのもあるし、友だちの家族と旅行に行ったときにビデオでも観た映画なので」と語ると、成海は「一番、見返した回数が多い映画だと、トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』。とにかく狂っている映画で。お酒を飲んで家に帰ってきたら夜中に観たくなる。すごくテンションが上がります」と回答。さらに板垣が岩井俊二監督の『スワロウテイル』、そしてポール監督も『死霊のはらわた』シリーズを挙げるなど、劇中同様(?)に映画愛に満ちた舞台あいさつとなった。(取材・文:壬生智裕)
映画『ゴーストマスター』は12月6日より新宿シネマカリテほか全国順次公開