ジャッキー版『シティーハンター』ってどうなの?ジャッキーちゃんが再評価
18日、漫画家・北条司の代表作をジャッキー・チェン主演で実写化した1993年の映画『シティーハンター』の試写会がシネアーツ市ヶ谷で行われ、ジャッキーのものまねを得意とする芸人のジャッキーちゃんが登壇。観客と一緒に映画を鑑賞した。
この日の上映は、フランス人クリエーターのフィリップ・ラショーが監督・主演を務め、原作再現度の高さで注目を浴びている実写版『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(11月29日公開)の公開を記念して実施されたもの。権利関係の都合により、現在発売されているDVDには収録できなかったという、日本語吹き替え版でのスクリーン上映という貴重な機会となった。
ジャッキー版『シティーハンター』は、とんねるずの楽曲「ガラガラヘビがやってくる」の中国語版が挿入歌で使用されたり、ジャッキーが人気格闘ゲーム「ストリートファイターII」のキャラクターになったりとコミカルなアクションも多く見どころは満載。この日、以前に鑑賞したことがあるという観客は約半数で、上映後、ジャッキーちゃんが「どうだった? 楽しかった?」と呼びかけると拍手がわき起こる。ジャッキーちゃんも「ジャッキーの体を張ったアクションもいいし。爆破から逃げるシーンも良かったね」と付け加えた。
一方で本作は、「シティーハンター」としてどうなのか? について賛否両論を起こしてきた実写化作品でもある。ジャッキーちゃんも、多少首をかしげるようなシーンはあると認めつつ、「映画の最初とおしまいに、(原作の北条司)先生が描いたイラストが出てくるから『シティーハンター』よ。僕もこれで思い出しましたからね」と見解を述べた。
そんなジャッキーちゃんはフランス実写版も鑑賞済みで、「こっちの『シティーハンター』も超面白いよ!」と絶賛。さらに「原作も見ていた。あと『シティーハンター』のアニメ版の第1話に出てくる犯人の声優は、ジャッキー・チェンの吹き替えの石丸博也さんです」とうんちくも披露。そんな流れから、フランス版でラショーが演じる冴羽リョウの吹き替えを、山寺宏一が担当していることに触れ「感動する。すごいよ。もうね、声が(アニメ版でリョウの声を担当する)神谷明さんなの。これは見たら絶対にしゃべりたくなるやつ」と大絶賛。フランス版を「完璧な実写版。無問題(モウマンタイ)!」とお墨付きを与えた。(取材・文:壬生智裕)
映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』は11月29日より公開