ジョーカー俳優が全米をブチ切れさせた超問題作…『容疑者、ホアキン・フェニックス』緊急再リリース
映画『ジョーカー』の大ヒットを受け、ホアキン・フェニックスが主演を務めた超問題作『容疑者、ホアキン・フェニックス』のDVDが2020年1月17日に緊急再リリースされることが決まった。VOD(ビデオ・オン・デマンド)でも同年1月1日より各プラットフォームで順次配信開始となる。
ホアキンが突然の「俳優引退とラッパー転向」を宣言し、突如として表舞台から姿を消したのは2008年のこと。以来ホアキンは見る影もなく激太りし、挙動不審で会話すらままならない状態に。薬物中毒のウワサまで広まって人々はホアキンのことを心から心配していたが、それから2年後、引退宣言後の彼を記録し続けた“ドキュメンタリー”である本作の公開後すぐ、ホアキンは「引退」も「苦悩」も大ウソで、全てが監督を務めたケイシー・アフレックと仕掛けた悪趣味なジョークであり、世間の反応を見るための実験だったと打ち明けた。実際に2年間の仕事をキャンセルし、巨額の自費を注ぎこんで作り上げた一世一代の大イタズラにアメリカ中はすっかりダマされ大激怒、ホアキンとケイシーは一瞬にして全国民を敵に回してしまった。
ファンの怒りを買った本作は興行的にも鳴かず飛ばずで、日本でも2012年に限定上映されたが成功を収めることもなく数年前に配給権は消失、DVDも絶版状態となっていた。しかし今回『ジョーカー』の大ヒットでホアキンへの注目度が高まり、ファンや報道関係者から本作への問い合わせが殺到したため、日本の配給元は急きょ権利元と再契約交渉を行い、手頃になった新たな価格設定でDVDが再発売されることに決まった。
このフェイクドキュメンタリーの中で「常軌を逸した自分」を演じるホアキンの怪演はリアルそのもので、相棒ケイシーの回すカメラの前で、ドラッグ、買春パーティーまでしてしまう始末……。ブルース・ウィリスやジャック・ニコルソン、ベン・スティラーといったセレブたちが次々とダマされていく様子も克明に記録されており、『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞の本命とみられているホアキンの最狂の名演は必見だ。(編集部・市川遥)