松下奈緒「笑顔になりすぎず緊張感を」 連ドラ主演でがん専門医役
女優の松下奈緒が6日、都内で行われたフジテレビ系1月期木曜ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(1月9日スタート、毎週木曜夜10時~)第1話完成披露試写会の舞台あいさつに登壇。腫瘍内科医という難役に挑戦した松下は、本作の監修を務める医師からねぎらいの言葉をかけられ、感激の表情を浮かべていた。この日は、共演の木村佳乃、清原翔、岡崎紗絵、藤井隆、木下ほうかも来場した。
本作は、腫瘍内科を舞台に、内科医と外科医の2人の女性医師を中心としたドラマ。がん診療に心血を注ぐ医師たちと、患者の闘う姿を描く。脚本にドラマ「刑事ゆがみ」「ラヴソング」などの倉光泰子、演出に「隣の家族は青く見える」の高野舞らが名を連ねる。
松下にとって、フジテレビ系の連ドラ主演は約3年ぶり。腫瘍内科医・恩田心(おんだ・こころ)を演じるにあたり「悲しくてつらい場面もありますが、それを乗り越えて生きている方たちのドラマです」とアピールすると、「たくさんの人に愛されるように、撮影を頑張ります」と意気込み。
専門医の役どころについては「難しいことだらけです」と訴えると、「腫瘍内科の先生は手術をせず、患者と向き合い、同じ痛みを感じながら導いていかなければならないので、メンタルを強く持っていないと患者さんの気持ちに負けてしまうと感じます」と吐露。そのため、「笑顔になりすぎず、きちんと患者と向き合う距離感を保ち、質問されたらわかりやすく答えられるような自信を持つようにしています」と撮影中に意識している点を挙げた。
そんな苦労は共演者も感じているが、現場には医師や看護師が立ち合い、撮影をサポートしている。MCから、その医師からの言葉が読み上げられ「真剣に取り組んでいらっしゃる姿勢が素晴らしいです。撮影を重ねられるたびに表情がよくなっていき、本物の医師のようです」と褒められると、松下は「本当にうれしいです」と感激。一方、「患者さんと医師は長い時間をかけてお互いの信頼関係を築いていきますが、ドラマではそうはいきません。松下さんも戸惑いを感じておられることと思います」と指摘されると、「戸惑いはバレていたんですね。相当ありました」と苦笑いしつつ、「密室の中で患者さんに病状の説明やがんを宣告する重いシーンでは、『今のってこんな感じですか?』と(逐一)確認してしまう」と真摯かつ慎重に臨んでいることも明かしていた。
イベントでは、ほとんどのキャストが新年1発目の仕事ということで、今年の目標を紹介するコーナーもあり、松下は「無我夢中」と発表し、「今年はねずみ年なので無我夢チューな1年になるように、いろんなことにトライしていきたい」と声を弾ませていた。(取材:錦怜那)
連続ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(毎週木曜10時~)は1月9日よりフジテレビ系にて放送開始(初回は15分拡大)