「耳をすませば」実写映画化 清野菜名&松坂桃李主演で10年後のオリジナルストーリーも描く
柊あおいの青春恋愛漫画「耳をすませば」が、10年後を描くオリジナルストーリーを加えて実写映画化されることが14日、明らかになった。主演は清野菜名と松坂桃李。清野は小説家になる夢をあきらめ児童小説の編集者として働く月島雫に、松坂は夢を追い続けて海外で暮らす天沢聖司にふんする。映画『ROOKIES -卒業-』(2009)やドラマ「義母と娘のブルース」(2018)などの平川雄一朗がメガホンをとった。今年9月18日より公開される。
原作は、柊が1989年に少女コミック誌「りぼん」(集英社)で発表。本が大好きな中学生の雫と、同級生・聖司の出会い、恋の行方を描いた物語で、1995年にスタジオジブリにより長編アニメ映画化。配給収入18.5億円のヒットを記録した(数字は日本映画製作者連盟より)。実写映画では原作にある中学生時代に加え10年後の姿が描かれる。聖司と雫が想いを確かめ合ってから10年後。恋も夢も中途半端なまま大人になり、いつの間にか聖司との間に距離が生じていた雫が、忘れていたあの頃の気持ちを取り戻していく。
10年後の雫を演じるのは、近年ドラマ「今日から俺は!!」や朝ドラ「半分、青い。」などで注目を浴び、現在主演ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」が放送中の清野菜名。「この度、映画『耳をすませば』で、月島雫を演じることになりました。誰もが大好きな名作『耳をすませば』の世界に雫として存在出来ること、とても嬉しく光栄に思っております。あれから10年。雫はどのようにして大人になっていったのか、彼女の思いに寄り添いながら、雫の持っているピュアな心を大切に、丁寧に演じていきたいと思っています」とコメントしている。
聖司役は、昨年映画『居眠り磐音』『新聞記者』『蜜蜂と遠雷』、大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」など出演作が続いた松坂桃李。「『耳をすませば』はアニメーション映画で何度も見た作品です。学生生活の日常にある歯痒さや微妙な距離感で感じる甘酸っぱさ。あの頃にしか感じられないものが詰まっていて素敵だなと思っていました。あの物語の“その後”を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうでした。月日を経て描かれる“その後”の物語に関われることを嬉しく思います」と出演に歓喜。平川監督と組むのは2012年の主演映画『ツナグ』以来となり、「平川監督は初主演の作品「ツナグ」でガチガチに緊張していた僕にムチを打ちながら支えてくださった方。監督のお陰で走りきることができました。その平川監督ともう一度組む事ができる喜びと緊張感を噛み締めながら、撮影に臨みたいと思います」と再タッグに意気込みを語っている。
クランクインは2月中旬、クランクアップは3月の予定。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと松竹の初の共同配給となる。(編集部・石井百合子)
映画『耳をすませば』は2020年9月18日より全国公開
【1月21日19:05】本文に事実誤認がございましたので修正いたしました。関係者の方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。