“世界で最も貧しい大統領”追うエミール・クストリッツァのドキュメンタリー予告編公開
収入の大半を貧しい人々に捧げ、“ペペ”の愛称で親しまれた南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカ。『アンダーグラウンド』(1995)、『オン・ザ・ミルキー・ロード』(2016)などの監督、俳優のエミール・クストリッツァが、彼の軌跡を追ったドキュメンタリー『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』(3月27日公開)の予告編が公開となった。
【動画】『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』予告編
世界三大映画祭の覇者として知られるクストリッツァが監督、聞き手を務め、敬愛するムヒカ大統領の波乱万丈の人生を収めた本作。ムヒカ大統領は貧しい家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、13年に及ぶ拘留生活を経て、南米の小国ウルグアイの大統領として国民に支持された。民族や宗教対立が故郷ユーゴスラビアを引き裂く悲劇に巻き込まれたクストリッツアは、ムヒカ大統領の存在を知ると「世界でただ1人腐敗していない政治家」と直感。2014年から撮影を開始し、大統領としての任期満了する瞬間までを追った。
予告編は、ムヒカ大統領とクストリッツァ監督が談笑する場面からスタート。「明日も祖国は存続し信念は続く」と力強く訴え世界中に感動を与えたスピーチの一方で、職務の合間にせっせと農業に励む型破りな大統領の一面を映し出す。「人生も終盤だ。もうお金は必要ない」など名言も多数。(編集部・石井百合子)
映画『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』は、3月27日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか公開