急性腎盂腎炎から復活した長渕剛、ファンから熱い「ツヨシ」コール!
シンガー・ソングライターの長渕剛が18日、TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画『太陽の家』公開記念舞台あいさつに出席し、昨年暮れに急性腎盂腎炎を患ったこともあり、会場のファンから熱烈な「ツヨシ」コールを浴びた。この日は飯島直子、山口まゆ、潤浩、瑛太、広末涼子、権野元監督も登壇した。
こわもてだが人情が厚い大工の棟梁・川崎信吾(長渕)と、シングルマザーの芽衣(広末)との交流を描き出した本作。主演の長渕は、昨年の12月23日に行われた同作の完成披露舞台あいさつを急病のため欠席することになっていた。それだけに会場のファンのボルテージは非常に高く、スタッフが「昨年、病気でお休みをされていました長渕剛さん、本日、元気にいらっしゃっております!」とアナウンスすると大興奮。まるでライブ会場のように、熱狂的な「ツヨシ」コールが会場を包み込んだ。
そんな熱いコールを受けてステージに登場した長渕は「コンサート会場じゃないんだから、少しは考えろよ」と笑いながらも、「皆さんに心配をかけたけど。こんな雨雪の中、みんなと会いたかったんで、とてもうれしいです」と感謝の思いを述べた。共演者も長渕の復帰を喜び、妻役の飯島らが「おかえりなさい」と祝福。さらに瑛太が「舞台袖で待っている時に、ツヨシコールを聞きながら。自分がまるで長渕剛になったような気分で登壇できて、幸せです」と笑った。
さらに瑛太は、クランクインで長渕にあいさつした際に「瑛太、メシを食おう」と誘われた時のことを振り返り、「おそば屋さんに行った時に、『今回の権野組は気持ちでぶつかっていけるから、やりやすいぞ』と言っていただいた。思いっきりやっていこうと挑めましたね」と述懐。長渕は「瑛太は非常にロマンチックな男でね。僕に、月のマークがついた表彰状みたいなものを持ってきてくれたんですよ。なんだろうと思ったら、『剛さんのために、この1エーカーの土地を買ってきました』と。ロマンチックなことをやってくれて、うれしかったな。お月様を見たら、僕の土地があるんだよなと思って」と笑顔を見せた。
その後も、長渕との刺激的だった撮影の日々を次々と振り返る登壇者たち。笑顔で見守っていた長渕は「昔、映画をやっていた時はかなり保守的だったんですよ。新参者の意見は聞いてもらえなかったりもしたんですけど、今回はそんなことなかった」と切り出すと、「今回、現場には総勢60名くらいのスタッフがいて。それぞれのスタンスで、俺たちはこういうものを作るんだという意識をみんな持っていた。優しさにあふれた、愛のある現場でしたね」と語る。「だからクランクアップの時は、本当にみんなと別れたくなくてね。それで、主題歌を書くときに、こんな出会いをもらったんだから、みんなにラブレターを書こうと思って。それで出来たのが『Orange』という曲でした」と解説した。
この日の舞台あいさつは終始大盛り上がりで、最後は再び会場から「ツヨシ」コールが鳴り響いた。(取材・文:壬生智裕)
映画『太陽の家』は公開中