映画界からフォックスの名前が消滅へ…買収したディズニーが決定
映画界から「フォックス」の名前が正式に消えることになった。昨年3月にフォックスの映画部門などを買収したウォルト・ディズニー・カンパニーが決定したとアメリカの各メディアが報じている。
【動画】「20世紀スタジオ」表記になるという『野性の呼び声』予告編
今後、20世紀フォックスは「20世紀スタジオ(20th Century Studios)」に、アートハウス系の映画を扱ってきたフォックス・サーチライト・ピクチャーズは「サーチライト・ピクチャーズ」になる。早くも2月14日米公開の『ダウンヒル(原題) / Downhill』(『フレンチアルプスで起きたこと』をウィル・フェレル主演でリメイク)から「サーチライト・ピクチャーズ」、2月21日米公開の『野性の呼び声』(ハリソン・フォード主演)から「20世紀スタジオ」表記になっているという。なお、映画の始めに出るおなじみのロゴは「フォックス」をカットする以外は手を加えず、渦巻くライトやファンファーレもそのまま残されるとのこと。
ディズニーに映画部門などを売った後に誕生したFOXコーポレーションはフォックス・ニュース、フォックス・スポーツなどを抱えているため、ディズニーが自分の持ち物から「フォックス」の名前を消したい理由は明らかだろう。ただ1935年に誕生して以来、『サウンド・オブ・ミュージック』『ダイ・ハード』『エイリアン』『タイタニック』『スター・ウォーズ』をはじめ映画史に残る作品の数々を送り出してきた20世紀フォックスの名前が変わることは、ハリウッドの一時代の終焉のようにも感じられる。(編集部・市川遥)