ハリエット・フランク・Jrさん死去 映画『ハッド』『ノーマ・レイ』など執筆
映画『ノーマ・レイ』『アイリスへの手紙』などを執筆した脚本家ハリエット・フランク・Jrさんが、1月28日(現地時間)にロサンゼルスの自宅で亡くなった。彼女の甥(おい)マイケル・フランクさんが、New York Times に発表したことで明らかになった。96歳だった。
【作品写真】アカデミー賞脚色賞ノミネート!映画『ノーマ・レイ』
ハリエットさんは、ウィリアム・フォークナー、ウィリアム・インジ、エルモア・レナードなどの作家に影響を受け、夫で故人のアーヴィング・ラヴェッチさんと共に、1958年の映画『長く熱い夜』から1990年の映画『アイリスへの手紙』まで実に16作品を執筆し、ハリウッドでは名が知られていた脚本家夫婦だった。
彼らの作品には、アメリカ南部の旧家を舞台にした人間ドラマをロバート・ミッチャム主演で描いた『肉体の遺産』、テキサスの牧場で働く粗暴な男をポール・ニューマン主演で描いた『ハッド』、12歳の少年と使用人たちとのひそかなドライブ旅行をスティーヴ・マックィーン主演で描いた『華麗なる週末』、無教養で無自覚な女性が、労働運動に関わり自立した女性に成長する姿をサリー・フィールド主演で描いた『ノーマ・レイ』、夫に先立たれた子持ちの女性と食堂で働くコックとのラブストーリーをロバート・デ・ニーロ、ジェーン・フォンダ主演で描いた『アイリスへの手紙』などがある。
ハリエットさんとアーヴィングさんは、『ハッド』と『ノーマ・レイ』でアカデミー賞脚色賞に2度ノミネートされた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)