西銘駿&大橋典之「おお振り」ダブルヘッダー公演に苦戦も成長を実感!
舞台「おおきく振りかぶって」のゲネプロが14日に池袋のサンシャイン劇場で行われ、バッテリーを演じる西銘駿(三橋廉役)と大橋典之(阿部隆也役)が登場。今回はダブルヘッダー特別公演となるため稽古での苦労も多かったことを明かしつつ、お互いの成長ぶりについて語った。この日は西銘と大橋とともに神永圭佑(榛名元希役)、佐伯亮(秋丸恭平役)、脚本・演出の成井豊、劇中楽曲を提供した Base Ball Bear の小出祐介、堀之内大介、関根史織も出席した。
ひぐちアサの人気コミックをもとにした本作は、野球を通じて成長していく西浦高校野球部の奮闘を追った作品。今回は初演舞台の再演と、「夏の大会編」のその後を描く完全新作舞台「秋の大会編」のダブルヘッダーでの特別公演となる。
エースの三橋役の西銘は「稽古をしていくうちに、みんな高校生っぽくなってきて、笑いの絶えない稽古場で楽しかったです」とあいさつ。一方、捕手の阿部役の大橋も「(三橋と阿部は)お互いの信頼度が変わっていったなと思います。初演では三橋を認めさせて阿部が引っ張っていく感じで、夏の大会編では手を組むことの大切さに気づき、(今回は)手を取り合った上での試合運びがあるなど、足し算だったものが掛け算になっていくような相乗効果が増えました」と手ごたえを語った。
そんなキャスト陣に対して、ダブルヘッダーでの公演には苦労もあったようで、成井は「役者たちがいろんなことを忘れる」とぶっちゃけ。2作であわせて4試合も行うため、1本目の稽古で芝居を固めて2本目の稽古をし、それから1本目に戻ると「打つ」のか「三振」なのかを忘れることが多かったのだとか。
すると西銘も「昨日の場当たり(本番と同じ状況で行う確認のための稽古)のときに、(大橋と)出ハケ(舞台への入退場)を間違えちゃいました」と告白。退場すべきでないところで退場してしまったという大橋も「綺麗にバーッといなくなってしまって、(誰もいないステージに)サス(照明)だけが……」と苦笑いで振り返った。
続けて西銘は「(稽古は)1か月に1作品が当たり前なので、7週間で2作品でも計算上できると思っていましたが、やはり大変ですね。試合シーンは景色が変わらないので……」と混乱する理由にも言及しながら、その後のゲネプロに向けて「緊張感を持っていかないと!」と気を引き締めていた。(取材:錦怜那)
ダブルヘッダー特別公演「おおきく振りかぶって」「おおきく振りかぶって 秋の大会編」は2020年2月14日~2月24日に池袋・サンシャイン劇場にて上演