カトリーヌ・ドヌーヴが実娘と母娘役で共演 『アンティークの祝祭』予告編公開
フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴが、実娘で女優のキアラ・マストロヤンニと母娘役で共演した映画『アンティークの祝祭』(4月下旬公開)の予告編が公開。終活を迎えようとするヒロインと娘の20年ぶりの再会、若かりしヒロインの記憶の断片が収められている。
本作は、是枝裕和監督と組んだ『真実』も記憶に新しいドヌーヴが、人生の終焉を察したメゾンの女主人にふんするドラマ。意識や記憶がおぼろげになることが増えてきたクレール(ドヌーヴ)は、長年かけて集めてきたからくり人形、仕掛け時計、肖像画など数々のコレクションをヤードセール(自宅の庭で行う不要品の販売)で処分することを決意。庭先がお客と見物人で賑わうなか、クレールは若かりし日の記憶を思い返し、母の奇妙な行動を聞きつけた娘マリー(マストロヤンニ)が20年ぶりに帰ってくる。
予告編は、「神様が教えてくれたの。今日私は死ぬと思うわ」というクレールの意味深な言葉からスタート。賑わうヤードセールのなか、久々に帰ってきた娘は不安げな表情。過去の思い出は「なぜ事故に!」といったただ事ならぬワードも飛び出し、母娘の激しい諍いなども映し出される。
『やさしい嘘』(2003)、『パパの木』(2010)などの女性監督ジュリー・ベルトゥチェリがメガホンをとった本作。美しいブロンドを白髪に染め、老いと対峙するヒロインにふんしたドヌーヴの名演のほか、自然豊かなロケーションのほか、ティファニーやバカラなどの高級アンティークにも魅了される。(編集部・石井百合子)
映画『アンティークの祝祭』は4月下旬よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開