齊藤工、強烈衣装で新作アピール「今日はビッグニュースがある中…」
『blank13』などで映画監督としても活躍する齊藤工(俳優名義は斎藤工)が企画・原案・脚本・撮影・写真・声・総監督を務めた映画『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』(公開中)の初日舞台あいさつが21日、都内・アップリンク吉祥寺で行われた。くしくもこの日は、元SMAPの中居正広のジャニーズ事務所退所の会見が世間を騒がせており、齊藤は「今日はいろいろなビッグニュースがある中、ここに来ていただいてもらって大丈夫なのでしょうか?」と笑いながら切り出し、「ご来場いただいてありがとうございます」と観客に感謝した。
コンプライアンス、自主規制といった問題に一石を投じようと考えた齊藤のもとに映画監督やアーティストたちが集まり、音楽、実写、人形アニメーションなどさまざまな表現による映像を作り上げた。『花に嵐』『聖なるもの』などの岩切一空や、人形映像作家の飯塚貴士らが監督として参加している。
満席の客席からの拍手の中、齊藤は拘束衣をイメージした黒い衣装で登場。この日は齋藤をはじめ、キャスト陣でチラシ配りをしながら劇場まで移動してきたという。「渋谷から吉祥寺は、電車で移動したんですよ」と明かしたラバーガール・大水洋介の言葉に驚いた様子の会場内。齊藤も「むしろ車の方が不便なんですよ。これならアップリンク渋谷のお客さまも誘えるんじゃないかと思いました」と続けた。
この日は、齊藤組出演チームとして、秋山ゆずき、平子祐希(アルコ&ピース)、大水洋介、古家祥吾(TCクラクション)らが出席。MCを、岩田和明(元映画秘宝編集長)が務めた。彼らの芝居は即興だったと明かす齋藤監督は、「ベースの流れ(脚本)はあるんですが、偶発的な何かを生み出すことができるメンバーに集まっていただいたので。カメラも自分で回しているし、これはどこに転ぶかわからないという演出で。それを許してくださる方たちだったので、ああいう形になっております。一回しか撮影していません。平子さんや秋山さんは、初めましてから30分で撮影でしたからね」と振り返った。(取材・文:壬生智裕)