マックス・フォン・シドー90歳で死去 『エクソシスト』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』など
映画『エクソシスト』(1973)のメリン神父役や、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011)で2度目のオスカーノミネートを果たしたことなどで知られる俳優マックス・フォン・シドーさんが現地時間8日、フランスの自宅で死去した。90歳だった。マックスさんのエージェントが発表した。
スウェーデン出身のマックスさんは約70年にわたるキャリアで、アートハウス系の映画からハリウッド大作、そしてテレビシリーズまでさまざまな作品で印象的な演技を見せてきた。スウェーデン時代は『第七の封印』(1956)や『処女の泉』(1960)をはじめイングマール・ベルイマン監督作への出演で知られ、『フラッシュ・ゴードン』(1980)、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983)、『砂の惑星』(1984)、『マイノリティ・リポート』(2002)、『ラッシュアワー3』(2007)、『シャッター アイランド』(2009)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)といった大作にも出演。
『ペレ』(1987)と『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011)ではアカデミー賞にノミネートされたほか、近年出演したテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でもエミー賞ノミネートを果たした。
プライベートでは2度の結婚を経験しており、1951年~1979年まで結婚していた女優クリスティーナ・オーリンさんとの間には息子が2人いる。1997年、プロデューサーのキャスリーン・ブレさんと再婚し、2002年にはフランス国籍を取得していた。(編集部・市川遥)