007新作を「呪われた映画」呼ばわり…ダニエル・クレイグが激怒
次々と苦難が降りかかる映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をタブロイド紙などが「呪われた映画」と呼ぶことに、主演のダニエル・クレイグが激怒している。
『007』シリーズ25弾にしてダニエルのジェームズ・ボンド引退作となる本作は、初めからトラブル続きだった。もともとは昨年11月8日に公開される予定だったが、『トレインスポッティング』のダニー・ボイルが「創造上の意見の違い」を理由に監督を降板し、新たに日系アメリカ人監督キャリー・フクナガが就任したことを受け、延期に。撮影が始まると、今度はダニエルが足首を負傷して手術を受ける羽目に。さらにイギリスのパインウッド・スタジオで爆発シーンを撮影中にも事故が起き、外壁が崩れてクルーが軽傷を負った。そして今度は世界で新型コロナウイルスが広まったため、公開を翌月に控えた先日、世界公開を今年11月以降に延期することが発表された。
そんな本作が「呪われた映画」と言われることについて、米GQに聞かれたダニエルは「むかつく」とぴりり。「『俺たちの映画を呪うなよ』という感じだ。だって、俺たちはここでベストを尽くしているんだから」と腹を立てていた。
それはダニエルが、自身最後のボンド映画にかける思いが人一倍強いからでもあるだろう。本作では脚本執筆プロセスにも今までになく深く関わっているといい、ダニエルは「ミーティングではとても強く発言した。しばしば率直すぎたし、完全に無礼だったかもしれない」と振り返り、「でも俺は『やってやろうぜ!』という感じだった。そしていつも謝っていたよ」と明かした。
本作は、スパイの仕事を離れてジャマイカに移り住んだボンド平穏な暮らしが破られるところからスタート。旧友のCIA職員から“誘拐された科学者の救出”を依頼されたボンドは、危険な新テクノロジーで武装するミステリアスな悪役と対峙することに……。悪役は『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが務めた。(編集部・市川遥)