ルールは3つ…“幸福の植物”を描くホラー『リトル・ジョー』予告編公開
人を幸せにする新種の植物を巡るホラー『リトル・ジョー』(6月19日公開)の予告編が公開。その植物を育てる3つのルールや、植物に魅せられた人々に降りかかる災いなどが収められている。
本作は、幸せになる香りを放つ新種の植物「リトル・ジョー」を開発した研究者のアリスと、息子のジョーらの恐ろしい体験を描く物語。アリスは、ジョーへの贈り物としてリトル・ジョーを一鉢自宅に持ち帰るが、花の香りを嗅いだジョーが奇妙な行動をとるようになる……。
予告編は、尺八の音色が鳴り響く中、研究者たちがリトル・ジョーについて「気分を高め、うつを防ぐ“幸せの植物”。我々人類への恩恵は計り知れません」と、いかに画期的な植物であるかを誇らしげにアピールする場面から始まる。その美しい植物を育てるためのルールは「必ず、暖かい場所で育てること」「毎日、欠かさず水をあげること」そして「何よりも、愛すること」。
後半では尺八が不穏な音色に変わるのと同時に、花粉を吸い込んだアリスの助手クリスに起きる異変が映し出され、「種を守るために感染し人格を変えるの」「私の犬が変なの」など不穏なワードが。母アリスを突き飛ばすジョー、女性を殴り倒すクリスの姿もあり、幸福をもたらすはずだった植物の秘密が明らかになっていく。
監督はミヒャエル・ハネケの助手を務め、『ルルドの泉で』(2009)で注目されたオーストリアの新鋭ジェシカ・ハウスナー。ワーカホリックで息子への罪悪感を抱えるシングルマザーのヒロイン、アリスにふんした英国人女優エミリー・ビーチャムは本作でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。『007』シリーズのQ役も人気のベン・ウィショーが、アリスに尊敬と恋心を抱く助手のクリスを好演している。(編集部・石井百合子)
映画『リトル・ジョー』は6月19日よりアップリンク吉祥寺他全国順次公開