松雪泰子、シソンヌじろうのコントに衝撃
女優の松雪泰子が24日、スペースFS汐留で行われた映画『甘いお酒でうがい』(4月10日公開)の大ヒット祈願イベントに出席。自身が演じたキャラクターを、脚本を手掛けたお笑いコンビ・シソンヌのじろうがコントで演じているのを観て、衝撃を受けたことを明かした。イベントには、共演の黒木華と清水尋也も出席した。
『甘いお酒でうがい』は、じろうがコントで演じたキャラクターの日記という設定で執筆した小説を映画化した作品。派遣社員として働く40代の独身女性・川嶋佳子(松雪)の日々の悲喜こもごもを描く。『勝手にふるえてろ』などの大九明子監督がメガホンを取った。
女優活動を少し休んでいた間に、本作のオファーを受けたという松雪は「ちょうど作品に対してじっくり時間をかけて向き合いたいなと思っている時に声をかけていただきました」と当時を振り返る。じろうが執筆した脚本については、「じろうさんの紡ぐ言葉が美しく、なんて詩的でユーモアがあって可愛らしいんだろうと……。良い行間がたくさんあり、イマジネーションが広がる、読んでいるだけで映画を観終わったような気持ちになれる素敵な本でした」と絶賛した。
松雪は、川嶋佳子というキャラクターが、元々じろうがコントで長年演じていたとは認識しておらず、原作や脚本を読んでからコントを観たという。「わたしが演じた佳子とは全然違ってびっくりしました」と衝撃を受けたことを明かすと、「生のライブを観たいとお願いしたのですが、じろうさんからは『作品とは全然違う世界観なので』と言われてしまいました」と苦笑い。
佳子の日常のなかで、一番幸せな時間を過ごせる後輩の同僚・若林ちゃんを演じた黒木は、以前から原作を読んでいるほど作品が好きだったという。だからこそ「天使って言われている若林ちゃんを演じられるのかな」と不安だったというが、過去に舞台で松雪との共演経験があることで「何とか佳子演じる松雪さんを明るくさせることが出来ればいいなと思って演じました」と役に向き合った。
間近で松雪を見て「なんて可愛いんだろう」と思ったという黒木。「外見の美しさではなく、物事に対して丁寧に向き合い、ひたむきに生きている佳子の姿勢と、舞台でご一緒した時の役に対する松雪さんの向き合い方がとても似ているなと感じました」と称賛すると、松雪も「華ちゃんはいい意味で強くて美しい。ピュアで可愛らしいところが若林ちゃんと似ている。癒やししかないんです」と相思相愛ぶりをアピールしていた。(磯部正和)