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16歳の新人・奥平大兼、長澤まさみの息子役でスクリーンデビュー

新ポスタービジュアル(息子・周平役の奥平大兼と、母親役の長澤まさみ)
新ポスタービジュアル(息子・周平役の奥平大兼と、母親役の長澤まさみ) - (C)2020「MOTHER」製作委員会

 山崎賢人横浜流星らを輩出したスターダストプロモーション制作2部に所属する16歳の新人・奥平大兼(おくだいら・だいけん)が、長澤まさみ主演の実話に基づく『MOTHER マザー』(今夏公開)でスクリーンデビューすることが27日、明らかになった。奥平が演じるのは、自堕落な日々を送るシングルマザー(長澤)の息子で、やがて祖父母を殺害するに至る17歳の少年。初めて受けたオーディションで抜擢された奥平は「審査側の机は選考書類の山でしたし、絶対受かるわけがないと思っていたので、合格の連絡を聞いたときは、嬉しいよりも驚きの方が大きかったです」と出演の経緯を振り返っており、公開された新予告で奥平の初演技が見られる。

【動画】奥平大兼、長澤まさみの息子役に抜擢!『MOTHER マザー』新予告

 本作は、身内からも絶縁され、男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子(長澤)と、その息子で母親に支配され罪を犯すことになる周平の絆を描くドラマ。周平の幼少期を郡司翔(ぐんじ・しょう)、少年期を奥平が演じる。

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 奥平は2003年9月20日生まれ、東京都出身。空手初段を持ち、2012年に全国武道空手道交流大会「形」で優勝している。俳優への道は、友人との帰り道、渋谷駅の改札で一人足止めされた際に、事務所から声をかけられスカウトされたことにはじまる。本作の撮影前には過酷な環境で生きる周平を演じることに不安を覚えるも、「長澤さんが『大丈夫』と優しく声を掛けてくださり、お母さんのように接してくださったおかげで、脚本を読んで僕が感じた周平を演じることができました」と初めての撮影を振り返った。

 共演した長澤は、「奥平くんは初めてお芝居をするとは思えないくらい堂々としていて、感じたことや思ったことを素直に反応してくれたので、今回、私はとても助けられていたように思います。」とコメント。大森立嗣監督は撮影前にワークショップを行い、「頭で考えてできるような役ではないから、撮影が進む中で自分が感じることを大事にして欲しいと、とにかくずっと言い続けていました。彼が偉かったのは、演技の中で嘘をつかないことをやり通せたこと」と奥平を評価している。

 奥平の起用について、佐藤順子プロデューサーは「この作品の明暗は周平役で決まると考えていました。周平と同じ年頃の数多くの役者さんにオーディションでお逢いしましたがイメージに合う方がおらず、最後に飛び込みで『演技経験はない新人ですが』と言われてお会いしたのが奥平さんでした。彼は演技未経験ではありましたがとても深く脚本と役柄を理解しており、その感性にすごく驚かされたのを覚えています」と話している。

 新予告は「全部僕がやりました」という周平の告白からスタート。17歳に成長した周平が母・秋子から平手打ちをくらう場面もあり、学校にも行けず、内縁の夫(阿部サダヲ)と自堕落な日々を送る母からの依存に応えようとする周平の過酷な日々が収められている。(編集部・石井百合子)

映画『MOTHER マザー』は今夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

なぜ17歳の少年が?祖父母殺害事件描く『MOTHER マザー』新予告 » 動画の詳細
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