血塗られた剃髪の道三に視聴者大興奮!「麒麟がくる」十五回で衝撃展開
26日に放送された大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)第十五回で、剃髪姿の斎藤道三(本木雅弘)が登場し、クライマックスの血塗られた怒りの表情に視聴者から「鳥肌が立った」など興奮の声が続々寄せられている(※一部ネタバレあり)。
第十五回のタイトル「道三、わが父に非(あら)ず」とは、もちろん道三の息子・高政(伊藤英明)の言葉。この言葉が放たれるころには道三も予期せぬ衝撃的な出来事が起きることとなった。事の発端は、道三が側室・深芳野(南果歩)を亡くし高政に家督を譲る決心をしたこと。道三は仏門に入り政(まつりごと)を退くが、道三の正妻の子で高政の弟・孫四郎(長谷川純)や織田信長(染谷将太)の妻・帰蝶(川口春奈)は高政がいずれ信長と敵対し、政を誤った方向に進めるのではないかと案じ、高政に退いてもらう道を模索していた。孫四郎は明智光秀(長谷川博己)を訪ね、その先陣に立ってもらえないかと懇願するが……。
高政と帰蝶の板挟みにあい、困り果てた光秀は道三に「元はと言えばあなたが道筋を立てずに家督を譲ったから」だと訴えるが、道三は自分も道筋などなくただ必死にやって来たのだと一蹴。高政の力になるように命じる道三だったが、かたやそんな父に疑心暗鬼になっていた高政は恐ろしい策略を実行に移す。
本回の見せ場の一つは最新の特殊メイク技術を駆使した道三の剃髪姿。これは3月28日に放送された「プロフェッショナル仕事の流儀 本木雅弘スペシャル」内でお披露目されていたが、第十五回放送後、視聴者からは「美しい」「痺れた」「素晴らしい迫力」「ギラギラ感がすごい」といった反響が。一方で、道三の退場を予感する声も少なくなく、早くも「道三ロス」が叫ばれている。
放送後、公式Twitterには演出・一色隆司のコメント「ダークサイドに踏み入ってしまった高政により、どん底まで落とされ、もがき苦しんでいく道三。道三が叫ぶシーンは、高政への呪いと、息子を甘く見過ぎた自分自身への怒りを意識して演じていただきました。本木さんと何度も話し合いながら作り上げたシーンです」が投稿されていた。
次回「大きな国」では、いよいよ道三VS高政の国を二分する戦が勃発。光秀は苦渋の決断を迫られることとなる。(編集部・石井百合子)