「テセウスの船」にハマった人も!観るべきタイムリープ映画5選
もしも未来や過去に行けるとしたら? 誰もが一度は考えたことがあるはず。そんな“もしも”が現実になった映画の中の主人公たちは、どのような人生を歩むのか。ドラマ「テセウスの船」にハマった人にもオススメしたい、タイムリープものの洋画を紹介する。(編集部・中山雄一朗)
『もしも昨日が選べたら』(2006)
家族と過ごす時間よりも仕事を優先するマイケル(アダム・サンドラー)が手に入れたのは、人生さえも自由に操れる“万能リモコン”。これさえあれば、めんどくさい渋滞も家族との時間も早送り。すべてが夢見た通り、面白いように人生が進んでいく。しかし、早送りしたことで失われた代償は大きかった。一見、おバカなコメディーかと思いきや、人生において本当に大切なものは何かを教えてくれる感動作。いま観るとナンセンスに感じられる笑いもあるが、そこは大目に見て。
『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(2013)
タイムトラベルの能力を持つ家系に生まれたティム(ドーナル・グリーソン)の場合は、彼女をつくるためにその力を使う。でも、現実はそんなにうまくはいかない。ようやくステキな女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)といい感じになれたと思っても、知人のためにタイムトラベルを使って、彼女との出会いがなかったことになってしまうお人好しなティム。それでも何とか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送る彼だったが、やがて重大なことに気がついていく。
『バタフライ・エフェクト』(2004)
初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論をテーマにしたサスペンス。幼い頃にあるトラウマを抱えていたエヴァン(アシュトン・カッチャー)は大学生になり、幼なじみのケイリー(エイミー・スマート)と再会。しかし翌日、彼女が自殺したことを知らされる。昔の日記を読み返していた彼は、自分には過去に戻れる能力があることに気づき、彼女を救うため、何度も過去を書き換えようと試みる。あまりにも切ないハッピーエンドは必見。
『ミッション:8ミニッツ』(2011)
これは少し変わったタイムリープもの。シカゴ行きの通勤列車が爆破され、乗客全員が死亡する事件が起き、米軍のスティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)は、政府の極秘ミッションを課せられる。それは特殊なプログラムを用いて乗客が死ぬ直前8分間の意識に侵入し、犯人を暴いて次なるテロを阻止するというもの。スティーヴンスは何度も犠牲者の意識に送り込まれ、死んではまたよみがえる8分間を繰り返しながら、少しずつ犯人に近づいていく。
『プリデスティネーション』(2014)
1970年、ニューヨーク。とあるバーを訪れた青年ジョン(セーラ・スヌーク)は、バーテンダー(イーサン・ホーク)に奇妙な身の上話を始める。それは女性として生まれて孤児院で育ち、付き合っていた流れ者との子を宿すも彼に去られ、さらに赤ん坊を何者かに誘拐されたという壮絶なものだった。同情したバーテンダーは復讐のチャンスを与えると提案し、自分が未来からやって来た時空警察のエージェントだと明かす。後半の伏線回収は驚きの連続。余計な予備知識なしに観て。