田中敦子、大塚明夫&山寺宏一は永遠の憧れ!「攻殻機動隊」声優陣の固い絆
「攻殻機動隊」シリーズの完全新作となるNetflixオリジナルアニメシリーズ「攻殻機動隊 SAC_2045」に出演する草薙素子役の田中敦子、バトー役の大塚明夫、トグサ役の山寺宏一が、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995)以来、25年を共に歩む、互いへの思いを語った。
「攻殻機動隊 SAC_2045」はシリーズ初の3DCGアニメとなる完全新作。それだけに山寺は、自分たちの起用に確証が持てなかったといい、今回の出演に「大好きな作品なので、とにかく嬉しくてたまりませんでした。 新作が作られる事は予想していましたが、自分達がキャスティングされる保証は無かったので尚更です」と喜びのコメント。大塚も「嬉しくてしかたなかったですね」と語る。
近未来SFでありながら、現代社会を反映したテーマを扱ってきた「攻殻機動隊」。本作では、現実でも話題となっているAIの急速的な進化によって、持続可能な産業としての戦争”サスティナブル・ウォー”が勃発した世界が描かれる。草薙素子とバトーは傭兵として戦場を渡り歩き、トグサは日本の民間警備会社に勤務。シリーズの前半では、荒巻課長の指令を受けたトグサが、9課復活のために草薙素子たちの行方を探す。
9課を離れていたトグサについて「そのスキルは衰える事はなく逆に上がっていると感じました」と分析する山寺は「いつか少佐達と、社会の為に、 己の信じる正義の為に何かをしたいと一番ウズウズしていたのはトグサだと思います」と断言。本作では、離婚していたことも明かされ「一瞬、たじろいだ」というが、彼の覚悟の現れと受け入れた。「正義感が強いが人間味や生活感があり、迷ったり後悔する事もしばしば。でも人に(特に弱者に)優しい。そんなところは前から変わっていないと思います。9課再集結に大きく貢献、しかも少佐の背中を押す形になって、僕としても凄く嬉しいです。(ま、少佐はその辺り折り込み済みだったんでしょうが)」。
長く離れていても、一瞬でチームに戻れる。そんな9課のチームワークは、田中たち三人の関係に通じる。草薙素子を演じる楽しみのひとつに「大先輩の大塚さん、山寺さんを部下に従え、ずっと三人一緒に演じ続けられていること」を挙げる田中は、大塚と山寺を「永遠の騎士(ナイト)であり、永遠の憧れ。そしていつ寄りかかっても必ず支えてくださる仲間でもあります」と表現する。「お二人とこうして長い間『攻殻機動隊』の作品作りに携われたことを、心から幸せに思います」。
その思いは二人も同じだ。山寺が「大塚明夫さんは同志でありアニキ。公私共に長い付き合いでお世話になっています。バトーとトグサの関係に似てる気も。田中敦子さんは年下ですが、頼りになる声優仲間であり良き友人です」と明かせば、大塚も二人について「 大切な、大切な存在です」と語る。
では、自らが演じてきたキャラクターたちについてはどうか。田中にとって草薙素子は「恋人以上恋人未満」。また「仲間たちと、若いころに住んでいたような愛着のある街に訪れたような感覚ですね」(※配信番組より)と収録を振り返る大塚は、バトーについて「ほぼ自分自身のような、いや、自分の一部? よくわかりません」と苦笑。山寺は「とても大切な作品でありキャラクターです。物語におけるトグサの立ち位置も大好きなんです。永遠に続いて欲しいと思いますし、なるべく長く演じたいので、進化する作品に負けないよう喰らい付いて行きたいと思います」と明かした。
全世界配信がスタートし、すでにシーズン2の制作も決定。シリーズについて「ずっと続けば良いのに…と思います」という大塚は「面白いですよ! まず観てください! 今後もお楽しみに!」と語れば、田中も「歓喜とプレッシャーの背中合わせですが、シーズン2を待ち望む気持ちは私達も同じです」コメント。山寺も「とてつもなく素晴らしい作品が出来上がりました! 皆さんに満足して頂けること間違い無しです。 但し、面白過ぎて一気見し、寝不足になるのだけが心配です。今、一人一人が健康でいる事が何より大切。充分な睡眠と各話ごとのストレッチをお忘れなく!」と自信たっぷりに呼びかけている。(編集部・入倉功一)