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『キネマの神様』志村けんさん代役に沢田研二「お気持ちを抱き締め、やり遂げる」

『キネマの神様』メッセージビジュアル
『キネマの神様』メッセージビジュアル

 映画『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督最新作『キネマの神様』で、3月に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった、志村けんさんが演じる予定だった主人公役を、歌手・俳優の沢田研二さんが務めることが明らかになった。

【写真】宮本信子、永野芽郁も出演する『キネマの神様』

 かつては同じ事務所に所属した志村さんと沢田さんは、若手時代から親交があり、「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」、またラジオ番組などでも共演。そんな長年の友である志村さんの遺志を継ぎ、沢田さんは、14年ぶりの映画出演を決心した。山田監督作品への参加は、1982年の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来38年ぶりとなる。

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 沢田さんは「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」とコメント。志村さんの所属事務所イザワオフィスの代表取締役社長・井澤健さんは「長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております」と語っている。

 『キネマの神様』は、ギャンブル狂いで家族に見放されたダメ親父・ゴウ(沢田研二)の現在と過去を軸に、彼が心から愛する、映画をめぐる時を越えた奇跡をつづるヒューマンドラマ。若き日のゴウ役は菅田将暉が務め、3月末に過去パートの撮影が終了。4月から現在パートの撮影に入ろうとしていた矢先に志村さんが亡くなり、現場に衝撃が走った。その後の緊急事態宣言発令を受けて、撮影は現在も中断している。

 山田組では、志村さんへの思いを胸に、前を向いていく思いを込めたメッセージビジュアルを作成。映画を映画館で安心して観ることができる日を願いながら、キャスト・スタッフが一致団結して、作品の完成を目指す。

 「兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います」という、房俊介(ふさ しゅんすけ)プロデューサーは、山田監督の「志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」という言葉を紹介しながら「周りを包み込む暖かい色気、唯一無二の感性を持ち合わせた沢田研二さんと、新たな『キネマの神様』を描いていきたいと思います」と意気込みをつづっている。映画は、当初予定されていた今年12月を見送り、2021年公開で調整をしている。(編集部・入倉功一)

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