まちポレいわき営業再開で一部改装も「いわき市の映画文化を守るために」
福島県いわき市内のミニシアター「まちポレいわき」が5月29日よりレイトショーなしの短縮営業で再開した。上映作品は『シェルブールの雨傘』『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』『心霊喫茶「エクストラ」の秘密-The Real Exorcist-』。
同映画館は4月18日より休館しており、支配人の伊藤聡美は再開に「同いわき市にて2018年よりイオンモールいわき小名浜内にオープンした『ポレポレシネマズいわき小名浜』も含め5月29日より、レイトショー無しの短縮営業にて再開にこぎつける事ができ、まずはうれしく思っております」と喜びのコメント。
その一方で新型コロナウイルスにおいて油断を許さない状況であること、また昨年の記録的な動員数に触れ「しかしシネマ自体『3密』の環境イメージが強くまだまだ安心してお客様をお出迎え出来ないこと、監督、俳優さんなど沢山の方々の思いが詰まった作品を世に送り出しにくい状況に歯痒さを感じておりますが、2019年1~12月は両館合わせいわき市の人口(約34万人)を上回る動員(38万人)となった事もあり、いわき市の映画文化を守るためにも何とか奮闘していく次第でございます」と意を新たにした。
同映画館は、JRいわき駅前の世界館ビルの4階で2シアターを有する。新型コロナウイルス感染予防策として、風通し・ソーシャルディスタンスを確保するために防音も兼ね備えた待合ホールの壁を取り払い、改装。座席は前後左右の間隔を確保するため、通常スクリーン1は約60席、スクリーン2は約50席のところを、各14席に制限。5階のチケット&コンセ販売カウンター並びに4階のモギリ台にクリアカーテン・消毒を設置。来場者はマスク必須とし、マスクの配布も行っている。(編集部・石井百合子)