横浜「シネマ・ジャック&ベティ」6月1日より営業再開
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い休業していた、横浜市のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3-51)が、神奈川県の全業種への休業要請が解除されたことを受け、6月1日から予定通り営業を再開する。
1952年に横浜名画座として開館し、1991年に現在の“J&B”にリニューアル。「ジャック」と「ベティ」の2つのスクリーンを有し、シネコンなどで上映機会のない良質な映画を上映し続けてきた。休業で経営が圧迫されるなか「お名前のスクリーン掲載・鑑賞券・特製ポストカード」セットの販売(販売終了)や、独自のオンラインシアター「INDEPENDENT THEATER」の展開、「仮設の映画館」への参加など、映画の灯を守るためさまざまな試みを続けている。
6月1日からは『ラストムービー』『もみの家』『デニス・ホッパー/狂気の旅路』『21世紀の資本』『ナイチンゲール』『わたしは分断を許さない』『37セカンズ』を上映。再開にあたり、新型コロナウイルス感染症への対応を徹底する。
来場者にはマスク等の着用を求め、座席数は半分(ジャック48席、ベティ58席)に制限。各回終了後には、場内の換気および消毒を行う。劇場内での食事、アルコールの飲食は禁止。ロビーでも観客同士の間隔を空けるように呼びかけ、金銭の受け渡しは釣銭トレイに限定、貸出ブランケットおよび灰皿の設置も中止する。
上映開始直前の窓口混雑緩和のため、1週間前から窓口で回指定券を購入できる先売券の販売も再開。また劇場では「発熱や咳などの症状がある場合や、過去2週間以内に感染拡大が続いている国や地域へ訪問歴がある等、健康に不安のあるお客さまはご来場をお控えください」としている。(編集部・入倉功一)