『スイス・アーミー・マン』監督新作の題材は怪死事件!『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』8月日本公開
ダニエル・ラドクリフが万能な死体役を務めた映画『スイス・アーミー・マン』で注目されたダニエル・シャイナート監督の新作『The Death of Dick Long』が、8月7日より日本公開される。邦題は『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』。アメリカの片田舎で起きたある“怪死事件”の顛末を描いたミステリー仕立てのダークコメディーで、気鋭のインディペンデントスタジオA24と再びタッグを組んでいる。
ジーク、アール、ディックの3人は売れないバンド仲間。ある晩、練習と称しガレージに集まりバカ騒ぎをしていたが、あることが原因でディックが突然死んでしまう。やがて殺人事件として警察の捜査が進む中、唯一真相を知っているジークとアールは彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡をもみ消そうとする。誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは……?
実際に起きた事件から着想し、ひた隠しにしてきた秘密が白日のもとにさらけ出された時に起こるドタバタと悲哀が絶妙なバランスで描かれるさまはコーエン兄弟の名作『ファーゴ』を彷彿させ、ステインド、クリード、ニッケルバックらモンスターロックバンドの楽曲が映画に彩りを添えている。『スイス・アーミー・マン』でラドクリフに死体を演じさせたシャイナート監督は、今度は自分が“死んでしまったディック”を演じている。(編集部・市川遥)
映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』は8月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他にて全国公開