吉野北人の座長っぷり!『私モテ』監督が明かす
映画『私がモテてどうすんだ』(公開中)で、映画初主演を担った THE RAMPAGE from EXILE TRIBE のボーカル・吉野北人の魅力を、メガホンをとった平沼紀久監督が語った。
累計発行部数300万部を突破し、アニメ化もされた人気コミック「私がモテてどうすんだ」を実写映画化した本作。自分の恋よりもイケメンたちのカップリングに萌える妄想大好き女子・花依(富田望生)が、ある日激ヤセして超絶美少女(山口乃々華)となり、学校のスーパーイケメン4人(吉野、神尾楓珠、伊藤あさひ、奥野壮)から、突然モテまくってしまうという物語。
吉野は、花依の所属する史学部の部長で、温厚で優しいがド天然な一面もあるサブカル系先輩・六見遊馬を演じたが、その役づくりの背景について平沼監督は「今回のテーマの一つでもある『外見と中身』について話しました。それはすでに存在しているキャラクターに外見やしぐさを似せるだけでなく、北人自身が六見を理解して六見として存在してほしかったので、撮影が終わるまで六見ならどうするかずっと考えながら生活してみてと話しました」と吉野への助言を回想し、「もう一つのテーマである“変化”についても話しました。六見こそ、簡単に変わることのできない代弁者であれと」と役柄と作品テーマの関連性を交えアドバイスを送ったそうだ。
映画初主演となった吉野の座長っぷりについて、「締めのあいさつであったり、主演としてやらなきゃいけないことに対して照れてはいましたが、北人なりにしっかりみんなをまとめていた気がします」と振り返るとともに「あのカワイイ、弟キャラの北人がメインキャラ6人の中だと年齢的にも一番上だったりしたので、北ちゃんが一番上? って僕が一番驚いてました」と吉野出演の『HiGH&LOW THE WORST』以外でも親交のある平沼監督はならではのコメントも。
劇中では、吉野が本作の主題歌をソロで歌う、アコースティック版が挿入歌として流れるシーンがある。「本人たちも一緒にカラオケに行ったみたいですが、多分、作中の(男子)4人も行ってると思うんですね」と分析し、「五十嵐(神尾)は『自分とはなにかが違う』と六見に感じて、カラオケでも六見の歌う曲に興味があった。『自分となにが違うんだ』と歌う六見の姿を見ながら五十嵐は思っていたと思うんです。そしたら本質に気が付いた五十嵐は走りながら脳内で六見が歌った歌が流れてるんじゃないかなと。オリジナルでなくアコースティックバージョンが(笑)。きっと五十嵐は、『なぜアコースティックバージョンを選ぶんだ? 六見先輩は……』と思っていたはずです」と監督独自の解釈がきっかけとなって吉野の歌唱が決まったことを明かす。
対する吉野は、「『え!? どこのシーンで使うの?』と思いましたが(笑)」と笑いつつ、「六見遊馬として歌っている設定でしたが、六見の性格では普段見せないような秘めた情熱と感情を込めて歌ったので、そのギャップもぜひ感じてもらえると嬉しいです」と監督の期待に全力で答えた様子。
そんな吉野の魅力について監督は、「まだたくさんある自分の魅力に気が付いてないところ」とさらなる可能性に期待を込めていた。(編集部・梅山富美子)