京アニ放火事件から1年、ウェブで追悼式が開催「志を繋いでいく」
36人が犠牲となった京都アニメーション放火事件から1年となる本日7月18日、同社のYouTube公式チャンネルで「株式会社京都アニメーション 一周年追悼式」が行われた。
【動画】株式会社京都アニメーション 一周年追悼式(配信期限は18日いっぱい)
京都アニメーションでは新型コロナウイルスの影響を鑑みて、18日に多くの人が集まる場を設けることは避けるべきだと判断。人々が心を寄せる場として、10時30分からYouTubeで追悼のための映像を配信した。
静かな音楽が流れるなか、「あの事件によって、多くのかけがえのない仲間の命が失われました。この1年は、共に切磋琢磨してきた仲間のことを思いつづけ、志を繋げていくための日々でした。どれだけの歳月が流れても、その思いが消えることはありません」とこの1年のことが振り返られ、下記のような関係者からの匿名の弔電が紹介された。
「私たちの日常はまた今日も、一刻一刻目まぐるしく変わっています。それでもあの日の悲しさを、やり場のない怒りを、ぶつけようのない悔しさを、私たちは決して忘れることはありません。私たちに出来ること。それは未来へと思いを繋いでいくこと。仲間たちの忘れられない思いを、忘れられない作品創りへと昇華していくこと。その意思は決して変わることはありません」
「あの日から色々な感情と向き合いました。共に作品を作ったたくさんの同志がいました。何事も無ければ、きっと今も一緒に作品を作っていたであろうと思います。色々な感情を時間をかけて見つめ直しました。何が出来るのか、何をするべきなのか。同志たちのことを想い続けること。もう共に作品を作ることは出来ませんが、その『志』を繋いでいくことは出来ます。そしてその『志』を繋いでいく多くの仲間が居ます。その仲間と共に、永く永く歩んでいきます」
1分間の黙とうの時間も設けられ、京都アニメーションからの「日頃から弊社を応援いただいている皆さまに、深く感謝申し上げます。これからも世界中の皆さまに、夢と希望と感動を育むアニメーションを届けて参ります。どうか見守っていただけますと幸いです」という言葉で追悼式は締めくくられた。追悼式の配信映像は本日いっぱいまで観ることができる。
Twitterには国内外から多数の追悼コメントが寄せられている。(編集部・市川遥)