池田エライザ初監督作、上海国際映画祭から正式招待
女優として活躍する池田エライザが初監督を務めた映画『夏、至るころ』が、 7月25日から開催される第23回上海国際映画祭に正式招待され、中国プレミアを行うことが発表された。
池田は「夢を抱けない人、夢を抱く人、本当の夢に向き合えない人、すでに夢破れた人。さまざまな情報が行き交うこの世の中で、夢を抱くということはとても難しい。その想いを胸に、スタッフ一同、誠心誠意向き合い続けた作品が日本を飛び出してさまざまな方々に観ていただけるということが心から嬉しいです」とコメント。「蝉の声に、太鼓の音に、彼、彼女らの声に、どうか全身を委ねて、穏やかな気持ちで観ていただければ幸いです」と続けている。
同作は福岡県の中央に位置し、炭坑節発祥の地としても知られる田川市を舞台にした物語。緑あふれる故郷で友情を育んできた男子高校生の翔と泰我が、夏祭りを前に初めて自分の人生と向き合い、それぞれの一歩を選ぶ。倉悠貴、石内呂依、さいとうなりというフレッシュな3人がメインキャストとして出演し、リリー・フランキー、原日出子らも参加している。
上海国際映画祭のプログラム・アドバイザー徐昊辰氏は「デビュー作とは思えないほど、少年たちの感情が繊細に描かれている。そして彼らの自由に生きる姿は、このコロナ禍の中、改めていろいろと考えさせられる。美しい日本の原風景の中で、太鼓を打つときの笑顔、プールの青い光、青春の汗、涼しい風……見事な夏映画が誕生!」と作品について語っている。(編集部・海江田宗)