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アイアンマンだけじゃない!ロバート・ダウニー・Jrがハマリ役な映画8選

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写真は『アイアンマン2』より
写真は『アイアンマン2』より - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 名作児童文学を映画化した新作『ドクター・ドリトル』で、また新たな人気キャラクターを生み出したロバート・ダウニー・Jr。彼のハマリ役といえば、彼が実生活で薬物依存症を克服して復活した姿とも重なって世界中の喝采を浴びた『アイアンマン』『アベンジャーズ』シリーズのトニー・スターク役だが、彼が魅力的なのはアイアンマンだけじゃない。ダウニー・Jrならではの魅力が光るハマリ役映画8選をご紹介する。(平沢薫)

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『シャーロック・ホームズ』(2009)

ロバート・ダウニー・Jr
Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ベネディクト・カンバーバッチの「SHERLOCK(シャーロック)」の前年に製作された本作は、『スナッチ』の英国人監督ガイ・リッチーが、英国が誇る名探偵を新たな解釈で描いて大ヒット。コメディー部分を、ワトソンではなくシャーロックが担当するという斬新な演出も、「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)出身のダウニー・Jrのコメディーセンスがあってこそ。シャーロックとジュード・ロウふんするワトソンの関係が"対等"なのも新鮮。自分勝手だがオチャメなシャーロックと、そんな彼に手を焼きながらいつも付き合ってしまうしっかり者ワトソンのコンビぶりが、演じる俳優2人の個性との相乗効果もあって魅力抜群。シャーロックがワトソンの結婚相手に嫉妬するあたりも、ダウニー・Jr版ならではの楽しさ。

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『ジャッジ 裁かれる判事』(2014)

ロバート・ダウニー・Jr
Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ダウニー・Jrがプロデューサーの妻スーザンと設立した製作会社チーム・ダウニーの第1弾は、父と息子の人間ドラマ。監督は『ウエディング・クラッシャーズ』のデヴィッド・ドブキン。ダウニー・Jr演じる都会のやり手弁護士は、田舎で長年判事を務めてきた頑固者の父親と不仲だったが、父が殺人容疑をかけられてその弁護士になり、秘めてきた互いの本心と向き合うことになる。冒頭のやり手弁護士のシーンは少々トニー・スタークっぽいが、田舎に戻ってからは次第に別人に変貌。いつものオチャメさを抑えて、確かな演技力をじっくり見せる。少し苦さの残るストーリーも、この年齢のダウニー・Jrによく似合う。

『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)

ロバート・ダウニー・Jr
DreamWorks / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『ズーランダー』のベン・スティラーが監督・主演、大ヒット映画のパロディー満載でハリウッド映画製作の舞台裏を笑い飛ばすコメディー戦争映画。ワガママな人気俳優4人がジャングルに送り込まれ、隠しカメラで撮影されていると思い込んで演技をするが、そこは武装麻薬組織が支配する土地だった。ダウニー・Jrが演じるのは"整形手術をして黒人を演じるオスカー5回受賞の名優"という過激な役。ほとんど本人とは判別不能な外見で、共演者たちに演技論を熱く語る姿には脱帽するしかない。映画冒頭のニセ予告編は、彼と初代スパイダーマンのトビー・マグワイアが共演する中世の僧院での禁じられた愛の物語で、そちらも必見。

『ゾディアック』(2007)

ロバート・ダウニー・Jr
Paramount / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー監督が、今も未解決の連続殺人犯ゾディアックの事件に取り憑かれていく男たちを描く。ダウニー・Jrが演じるのは、新聞社の花形記者で事件関連のスクープで脚光を集めるが、事件にのめり込みすぎて新聞社をクビになり、身を持ち崩していく男。落ちぶれて古いボートに住んで下着にローブを羽織っただけの姿でも、かつての後輩(ジェイク・ギレンホール)の前では虚勢を張るときの、足を組み直す姿からほのかに漂う優美さは、ダウニー・Jr以外にはちょっと出せない。また、後に『アベンジャーズ』でハルクことブルース・バナーとして再会するマーク・ラファロが、事件に没頭する刑事役で登場。ダウニー・Jrがラファロに冷たくあしらわれるという『アベンジャーズ』では見られない場面も。

『スキャナー・ダークリー』(2006)

ロバート・ダウニー・Jr
Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『ブレードランナー』の原作で知られるSF作家フィリップ・K・ディックの小説を『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター監督が映画化。キアヌ・リーヴス演じる麻薬のおとり捜査官が、自分自身を捜査することになるという悪夢的な物語を、実写映像をデジタルペイントしたアニメで描くが、俳優の顔と表情はよくわかる。ダウニー・Jrの役は、主人公の家に居候する麻薬依存症のひとり。おしゃべりで自己チューで主人公を当局に密告するサイテー男なのに、なぜか憎めないというハマリ役。彼自身が一時期、ドラッグ関連の逮捕とリハビリを繰り返したことを考えると、この役を引き受けたこと自体が大胆。どこを見ているのかよくわからない視線など依存症演技がリアルすぎ。

『キスキス,バンバン』(2005)

ロバート・ダウニー・Jr
Warner Bros. Pictures Inc. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 後に『アイアンマン3』の監督となるシェーン・ブラック監督・脚本によるオフビート感覚の犯罪コメディー。ダウニー・Jr自身の発言によれば、ジョン・ファヴロー監督が『アイアンマン』の主役に彼を抜てきしたのは、本作が気に入ったからとのこと。ダウニー・Jrふんするコソ泥が私立探偵と誤解され、幼なじみの女性が関係する事件を調べる羽目になる。ハードボイルド映画の私立探偵のモノローグ風にしゃべり続ける話術のノリの軽さは、まさにダウニー・Jr流。ソファの下に隠れていて、床に倒れてきた瀕死の美女と目があってしまったときの表情など、ふとした拍子に垣間見える少年っぽさも、ダウニー・Jrならではの魅力。さらに、彼の長男インディオが、子供時代の主人公を演じているというオマケ付き。

『オンリー・ユー』(1994)

ロバート・ダウニー・Jr
TriStar / Getty Images

 『月の輝く夜に』のノーマン・ジュイソン監督のロマンチック・コメディー。ヒロインは、後に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のスパイダーマン/ピーター・パーカーの家で、メイおばさんとトニー・スタークとして再会するマリサ・トメイ。2人の急接近ぶりにピーターがアセるが、2人がお似合いなのはとっくに本作が証明済み。しかも本作撮影時、2人は交際中だったとのウワサ。占いで予言された運命の人を待つヒロインを、ダウニー・Jr演じる普通の男が一生懸命追いかける。ダウニー・Jrは、ダメ男要素のないラブコメの恋人役もちゃんとお似合い。車を運転しながら物思いに沈むシーンでサングラスの耳にかける部分を口に加えていたり、彼らしいキュートさも健在。

『レス・ザン・ゼロ』(1987)

ロバート・ダウニー・Jr
Twentieth Century Fox Film Corp. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 1980年代ロサンゼルスの富裕層の若者たちの退廃的な日常を描くブレット・イーストン・エリスの小説「レス・ザン・ゼロ」を、英国全寮制学校の上流階級の子弟たちを描いた『アナザー・カントリー』のマレク・カニエフスカ監督が映画化。全米公開時22歳のダウニー・Jr が演じるのは、主人公の親友で、ドラッグに溺れて転落していく金持ちのドラ息子ジュリアン。アンドリュー・マッカーシー演じる優等生の主人公と、当時美形のジェイムズ・スペイダーふんする酷薄なドラッグ売人の間を行き来するジュリアンの調子の良さ、甘え上手ぶりには、すでにアイアンマンことトニー・スタークの面影が。ダウニー・Jrお得意の"ダメ男なのに憎めないキャラ"の萌芽がここに。

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