『おらおらでひとりいぐも』初日決定 予告編に田中裕子、蒼井優、東出昌大ら
芥川賞&文藝賞をW受賞した若竹千佐子のベストセラーを、『南極料理人』『横道世之介』などの沖田修一監督が映画化した新作映画『おらおらでひとりいぐも』の初日が11月6日に決定し、予告編が公開された。予告編は、75歳で一人暮らしをしている主人公にふんする田中裕子をはじめ、蒼井優、東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎らが登場し、マンモスやアニメーションも飛び出す不思議な映像となっている。
『ひとよ』も記憶に新しいベテランの田中裕子が、15年ぶりに映画主演を務める本作は、突然夫に先立たれたヒロイン・桃子さんの新たな人生を描く物語。予告編には、ハナレグミの主題歌をBGMに、来る日も来る日も寂しく暮らしていた桃子さんが、自分の寂しさを具現化した3人組(濱田、青木、宮藤)と、一人だけど一人じゃない生活を始める様子が収められている。彼らはみな「おらだばおめだ」と東北弁を話し、桃子さんと同じ服装だ。
若かりし日の桃子(蒼井)と夫(東出)の幸せそうな姿、最愛の夫に対する想いを吐露する桃子さんの歌唱シーン。さらにマンモスが雪の中を闊歩するもあり、ファンタジックな作風が垣間見える。
一人暮らしの桃子さんの食卓を手掛けたのは映画『かもめ食堂』やドラマ「深夜食堂」などで知られるフードスタイリスト・飯島奈美。桃子さんの自由なイマジネーションを、『君の名は。』『この世界の片隅に』などに参加した美術家・日本画家の四宮義俊がアニメーションで、『横道世之介』『関ヶ原』などのオダイッセイがVFXで活写する。(編集部・石井百合子)