実写ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は山田杏奈&玉城ティナのW主演 キャスト5名発表
MBS・TBSで9月8日より放送される漫画「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(原作:岡田麿里 漫画:絵本奈央)に基づく実写ドラマのキャストが30日、同局より発表され、ドラマ「新米姉妹のふたりごはん」などの山田杏奈と、映画『地獄少女』などの玉城ティナがダブル主演を務めることが明らかになった。本作は文芸部に所属する女子高校生5人の物語で、山田は性に思い悩み始める妄想女子に、玉城はミステリアスな美少女にふんする。その他文芸部員に、横田真悠、畑芽育、田中珠里が決定した。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの岡田麿里が原作、「それでも僕は君が好き」の絵本奈央が漫画を手掛け、「別冊少年マガジン」(講談社)で連載された同名漫画を実写化する本作。昨年7月から9月にかけて、同局でテレビアニメも放送された。監督は、きゃりーぱみゅぱみゅやジェニーハイらアーティストのミュージックビデオも数多く手がけた若手映画監督・酒井麻衣。セカンド監督は、学生時代に制作した『溶ける』が第70回カンヌ国際映画祭に日本史上最年少で出品された井樫彩。脚本を、原作者の岡田麿里が担当する。
主人公の小野寺和紗(おのでら・かずさ)役に、今後『ジオラマボーイ・パノラマガール』(今秋公開)『樹海村』(2021年公開)などの主演映画を控える山田杏奈。いわゆるザ・普通の妄想女子で、幼なじみとのとある事件をきっかけに、性に思い悩み始める文芸部の高校1年生だ。和紗と同級生で大人びた雰囲気の菅原新菜(すがわら・にいな)役に、『Diner ダイナー』『惡の華』『AI崩壊』など映画出演が続く玉城ティナ。文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っていた時に大胆な一言を投じた校内で噂の美少女、という設定だ。
2人が所属する文芸部の部長・曾根崎り香(そねざき・りか)役に、「Seventeen」専属モデルの横田真悠。和紗の大親友の文芸部員・須藤百々子(すどう・ももこ)役に、1歳から活躍する畑芽育。自身で小説も執筆している文芸部2年・本郷ひと葉(ほんごう・ひとは)役に、NHKドラマ「だから私は推しました」(2019)で注目を浴びた田中珠里。
なお、本作からドラマイズム枠のMBS放送枠が日曜深夜から火曜深夜に移行したことで、関東と関西が同日のスタートに。9月8日、MBSは24時59分より、TBSは25時28分より放送を開始。TBSでの放送終了後からTSUTAYAプレミアムで独占配信される(※他社見逃し配信を除く)。
キャスト5名、酒井監督、原作・脚本の岡田のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)
山田杏奈(小野寺和紗役)
和紗は、戸惑いながらも真っ直ぐ進んでいく様がとても魅力的な子だと思いました。十代の一瞬のゆらぎを、勢いを大切に、かつ柔軟に表現していきたいです。今までにないようなドラマになるのではないかと思います。個性豊かで愛らしい文芸部員たちの「荒ぶる」様を是非楽しみにしていてください!
玉城ティナ(菅原新菜役)
脚本を読んだ時に一番新菜に共感しました。彼女の突拍子のなさ、かわいらしさ、冷静さ、奥底に抱える矛盾を、ひとつひとつ取り出していきながら、しかし異質な存在ではなくあくまでも一女子高生として描ければと思っています。文芸部、私も学生だったら入りたかったな。
横田真悠(曾根崎り香役)
オーディションに受かったと報告を受けたときは、とても嬉しく、ワクワクしたことを覚えています。原作の漫画やアニメを見て、曾根崎はいろんな面を持っている女の子だと感じました。一瞬で何十個もの言葉やフレーズが頭の中で動いているような、強がりで、正義感や真面目さも持ちつつ、高校生ならではの新鮮な姿を大切に演じたいと思っています。荒ぶる私達の純粋な気持ちを、青春を、一緒に感じていただけたら嬉しいです。
畑芽育(須藤百々子役)
愛おしいこの文芸部の一員として今回実写ドラマに出演させていただけること、とても嬉しく光栄に思います。思春期ならではのもどかしくて甘酸っぱい大切な瞬間を、もーちんの切ないながらも美しい感情を全力で表現していきます。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」9月の放送を楽しみに待っていてください。
田中珠里(本郷ひと葉役)
逢いや言葉で少しずつ少女から大人へと変わっていく姿や、其々の個性の豊かさに、きっと登場人物の中の誰かに共感して応援したくなる様な作品です。この作品に対するスタッフさんの計り知れない想いを感じています。その想いに応えられるよう、まだまだ未熟な自分に対する悔しさと弱さを乗り越えて本郷ひと葉を全身全霊で演じます。沢山ぶつかって忘れられない存在になるように荒ぶっていきたいと思います。
酒井麻衣監督
私は、思春期にグリム童話を読んで、性に目覚めました。その頃の私は、性に向き合う事に後ろめたさがあり、友達に「赤ちゃんてどうやってできるか知ってる?(ニヤニヤ)」と聞かれて「コウノトリさんが運んでくるの」と義務的に言わなければいけない気がしていたのです。 あの荒ぶっていた季節の記憶が、漫画を読んだ時に一気に弾けました。タイムカプセルを開けたかの様に、性に振り回されていた酸っぱさが蘇ってきました。誰もが通ってきた(今通ってる方もいるであろう)性を知る瞬間の戸惑いと、大人の階段を登っていくドキドキを、愛をもって届けたいと思います。岡田先生、絵本先生の素晴らしい原作をスタッフ一同、一丸となって描ききります。そして、荒ぶります。
岡田麿里(原作・脚本)
年代に放映されていたような、ちょっとエッチでお馬鹿な青春テレビドラマ……を、漫画でみてみたい!というのが、荒乙の出発点でした。それが実際のテレビドラマになるなんて、不思議な気持ちです。熱意ある監督やスタッフの皆さんに恵まれ、そしてキャストの皆さんが役柄にぴったりすぎて...思わず変な声が出てしまいました! 皆さまにもぜひ、テレビの前で変な声をだしていただきたいです。