ホイットニー・ヒューストンさんの伝記映画、監督決定
2012年に亡くなった歌手ホイットニー・ヒューストンさんを描いた伝記映画『アイ・ワナ・ダンス・ウィズ・サムバディ(原題)/ I Wanna Dance With Somebody』の配給が、ソニー・エンターテインメント傘下のトライスター・ピクチャーズに決定したとDeadlineが報じている。
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本作は、ホイットニーさんの遺産管理団体と、タレント・マネジメント会社 Primary Waveと、グラミー賞受賞プロデューサーでホイットニーさんの良き指導者だったクライヴ・デイヴィスが参加して進められている作品。トライスター・ピクチャーズが多くのスタジオの中から配給権を勝ち取り、映画『エブリシング』のステラ・メギーがメガホンをとることが決定した。
脚本は、『ボヘミアン・ラプソディ』のアンソニー・マクカーテン。マクカーテンはこれまで、『博士と彼女のセオリー』で車椅子の天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士を、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で元英国首相ウィンストン・チャーチルを、『ボヘミアン・ラプソディ』で伝説のバンド、クイーンを、『2人のローマ教皇』で前ローマ教皇ベネディクト16世と新教皇フランシスコの関係を描くなど、アカデミー賞のノミネート候補になるような伝記映画を多く手掛けている。
ホイットニーさんは、1963年米ニュージャージー州ニューアーク生まれ。名プロデューサーのデイヴィスに見いだされ、アリスタ・レコードと契約を結んだ。デビューアルバム「そよ風の贈りもの」の大ヒットで頭角を現し、その後、7曲連続で全米シングルチャート1位を記録。1991年の第25回スーパーボウルでは国歌を斉唱した。『ボディガード』(1992)ではケヴィン・コスナーと共演し、楽曲「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を世界的に大ヒットさせた。1992年に歌手ボビー・ブラウンと結婚し、故ボビー・クリスティーナ・ブラウンさんを出産。だが2000年以降、ドラッグの常用や夫の暴行などでテレビや誌面で取り上げられ、2004年にボビーと離婚が成立。長い間、音楽よりも自身の私生活が話題になる中、デイヴィスのもとで復活を果たすが、2012年2月11日に不慮の死を遂げた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)