坂口拓『狂武蔵』山崎賢人が作品を締めてくれた
21日に初日を迎えた新作映画『狂武蔵』で共演した坂口拓と山崎賢人が取材に応じ、「兄と弟」のような関係性だという二人が作品について語った。
本作は坂口が主演として剣豪・宮本武蔵にふんし、吉岡一門との決闘を描いたアクション時代劇。『GANTZ』『キングダム』シリーズのアクション監督である下村勇二がメガホンを取り、武蔵が400人の相手を斬り続ける驚異の「77分ワンシーン・ワンカット」が実現した。9年前に撮影された77分の迫力映像に山崎の出演部分が追撮され、完成版として公開を迎えた。
2019年公開の映画『キングダム』での共演がきっかけとなり、二人は仲を深めた。坂口と下村監督の作品への思いを知り、「絶対に出たい」と思ったという山崎。その言葉を聞いて「ありがたいね! ありがたいしめでたいよ!」と嬉しそうにする坂口は「77分のワンカットというのは自分のドキュメンタリーのようなもの。延々と戦っている映像の中に賢人が出てくれて、俳優として作品を締めてくれた。そして俺に対する花を添えてくれた。本当にありがたいです」と感謝した。
イベントなどに一緒に登壇する度、仲の良さをうかがわせる二人。互いのことをどう思っているのかを聞かれた山崎が「師匠でもあり、お兄ちゃんでもあり……『拓さん』です」と答えると坂口は「すごくいい答え! 俺は師匠という気持ちはあまりなくて可愛い弟に教えているという感じです」と返す。そして「(本作が)公開されたら一緒に観に行きたいね」と“弟”に声をかけた。
坂口による77分間の圧巻のアクションを観て「なんでこんなに戦うんだろうと思いました。でも拓さんが一度決めたからという思いを持って、強くなっていく姿を観て『これが侍なんだ』と思いました」と山崎。「拓さんの生き様が刻まれている、観たことのない映画です。『現代の侍の映画』として熱い思いを感じ取ってほしい」とファンに向けてメッセージを送っていた。(山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)(編集部・海江田宗)