没後50年・内田吐夢監督『飢餓海峡』『恋や恋なすな恋』丸の内TOEIでデジタル上映
東映は22日、今年で没後50年となる映画監督・内田吐夢が遺した名作のなかから、『飢餓海峡』(1965)と『恋や恋なすな恋』(1962)を、東京・銀座の丸の内TOEIにて、デジタル上映すると発表した。
『飢餓海峡』は、水上勉による同名推理小説の映画化。出演者に三國連太郎、高倉健を迎え、戦後の混沌とした時代に発生した殺人事件をめぐる青年たちの苦悩や悲劇を描いた、日本映画を代表するサスペンスの傑作として知られる。
『恋や恋なすな恋』は、人形浄瑠璃「芦屋道満大内鑑」と清元の「保名狂乱」をベースに、流浪の旅をする天文学者・阿部保名の悲恋を描いた、ファンタスティックな時代劇。歌舞伎やアニメーション表現などさまざまな手法がとられ、内田監督のなかでも、特に実験的な作品として知られている。
どちらの作品も、9月4日(金)から16日(水)まで丸の内TOEIにて上映。入場料金は1,100円(一般)となる。(編集部・入倉功一)