ムーラン女優、大切なのは自分を知ること 現代人へ力強いメッセージ
ディズニー実写版『ムーラン』で主演を務めたリウ・イーフェイが、オーディション当時を振り返ると共に、自身が演じたムーランついて語った。
台湾映画『五月の恋』(2004)でスクリーンデビューを果たしたリウは、2008年にアクション映画『ドラゴン・キングダム』でハリウッドに進出。本作に皇帝役で出演しているジェット・リーとも共演を果たした。そんな彼女は、ディズニー実写映画のヒロインの座を勝ち取るため、厳しいオーディションに臨んだ。
もともと本作を手掛けたニキ・カーロ監督のファンだっというリウは、「彼女は役者の演技を重視する監督だとわかっていたわ。演技についてとても具体的に説明してくれる。だから(オーディションで)彼女に会う前、私は脚本を少し読んでおきたかったの」とコメント。上手く演じられなければ即オーディション終了という状況の中で、ベストを尽くした彼女は「(筋肉痛で)足を引きずりながら家に帰ったわ」と当時を振り返っている。
性別を偽り軍に入隊し、“真実の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤するムーランを演じるにあたり、リウは「ムーランの深みのある内面とはどういうものなのか? 彼女の葛藤とは何なのか?」など、自分でリサーチを行った。彼女は、ムーランというキャラクターをこう説明している。「強さやパワーというのは、いつも攻撃的なことや憎悪からやってくるわけじゃないと思う。それは、様々なかたちでやってくるの。だから、とても豊かなのよ。ムーランは最初、完璧なヒーローじゃない。でも彼女は、自分自身を喜んで見つめようとするの。たとえある部分を見つめるのは居心地が良いことでなくてもね。自分自身のことを発見し、新しい選択をすることに決めるのよ」
戦士としての才能を開花させていくムーランが、本当の居場所や自分らしさを見つけていく物語は、現代に生きる人々の心に強く響く。リウは「男性だろうと女性だろうと、自分が何者かをまず知る必要がある。自分が選ぶ道はいつも自分に責任があるの」と切り出すと、「本当の自分でいる時は、もっともパワフルになれるの。そのことにはいつも驚かされるわ。(本当の自分でいれば)人々を愛することが出来る。家族のことをもっと愛せる。完全に愛することが出来るの」と強く訴えかけた。(編集部・倉本拓弥)
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