「感謝離」実写映画化 尾藤イサオ&中尾ミエが夫婦役
朝日新聞の「男のひといき」欄に投稿したエッセイが話題となり、今年3月に単行本化された「感謝離 ずっと一緒に」(著・河崎啓一、双葉社刊)が尾藤イサオと中尾ミエのダブル主演で実写映画化され、11月6日に全国公開されることが明らかになった。
“感謝離”とは原作者の河崎による表現で「愛する人が遺していったものに感謝の思いを込めながら整理していくこと」を意味している。河崎は、2019年3月に62年連れ添った愛妻を亡くし、悲しみの中妻への思いを綴ったエッセイを同年5月に投稿。あふれる思いは読者の心に響き、ラジオやテレビで取り上げられるなど、大きな反響を呼んだ。
遺品を一つずつ手に取り、妻との出会いや愛しい日々に感謝しながら手放していくことで、別れを乗り越え、晴れやかな気持ちで前を向いていく。夫を尾藤、妻を中尾が演じる。監督は映画『咲-Saki-』などの小沼雄一。尾藤と中尾のコメントは下記の通り。(編集部・小松芙未)
尾藤イサオ
ミエちゃんとは60年以上のおつきあいで、そのミエちゃんとこの歳になって夫婦の役を演じる事ができるなんて、今年の公開の時には喜寿を迎える僕にとっては、神様からのプレゼントのようです。
初めにこのお話を頂いた時、主役が僕って…マネージャーに聞き返しましたよ(笑)本当に感謝しかないです。
この作品の撮影が終わり離れるのは寂しく思いますが、皆様の心の中にずっと一緒に生き続けてもらえれば嬉しく思います。
僕も本当に感謝して離れる。これこそ本当の感謝離ですね。
中尾ミエ
私たちもそろそろ終末期を迎え、身の回りの整理をしなければいけない時期になりました、、、と思いつつもなかなか整理ができないのが現状です。
そんな時、“感謝離”という素晴らしい言葉に出逢いました。全てのものに感謝して“ご栄転”させてあげると思えば、気持ちよく送り出すことができます。
初めて台本を読んだ時、涙が止まりませんでしたが最後にはなんだか清々しい気持ちになりました。
皆さまもこの映画をご覧になって、1日も早くその気になって下さい。