田中圭、「M」鈴木おさむ脚本の学園ドラマで主演 生徒から命狙われる教師に
俳優の田中圭が、自身のヒット作「おっさんずラブ」シリーズ（2018・2019）が放送されたテレビ朝日系土曜ナイトドラマ枠の新作「先生を消す方程式。」（10月31日スタート、毎週土曜11時～11時30分）で、1年ぶりに同枠の主演を務めることが明らかになった。田中が演じるのは、名門私立高校でクラスの生徒たちから命を狙われる教師というショッキングな役どころ。生徒役のキャストは未発表だが、田中は「撮影では、僕が『おお！』って驚くぐらいエネルギーをぶつけてほしいですね。バチバチやり合わないと成立しないと思うので、僕も『ぶっ飛ばしてやる！』という気持ちで対峙するつもりです（笑）」と意気込みを語っている。脚本は、今年「M 愛すべき人がいて」が話題を呼んだ鈴木おさむ。
「M 愛すべき人がいて」、「妖怪シェアハウス」（放送中）に続く土曜深夜枠で放送される本作。田中演じる義澤経男は「笑顔でいれば幸せはついてくる」がモットーで、常に笑顔を絶やさない数学教師。そんな彼が、過去に担任が次々と辞めていったいわくつきの3年D組の担任を志願。義澤はなぜか生徒たちのプライベートな情報を熟知しており、彼らからいかなる攻撃を受けようと笑顔で指導。その一方、生徒たちの行動はエスカレートしていき、ついに義澤を殺す計画を立てる。
田中は現在、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」（フジテレビ系）が放送中。9月11日より新ドラマ「キワドい2人-K2- 池袋署刑事課 神崎・黒木」（TBS系）がスタートし、来年には映画『哀愁しんでれら』（2021年2月5日公開）が控えるなど、ドラマに映画に引っ張りだこ。また、今年4月期に放送を予定していた主演ドラマ「らせんの迷宮～DNA科学捜査～」及び、6月19日の封切りを予定していた主演映画『ヒノマルソウル～舞台裏の英雄たち～』は、コロナ禍の影響で放送・公開が延期された。
田中と脚本の鈴木は、「芸人交換日記」（2011）「僕だってヒーローになりたかった」（2017）の2本の舞台でタッグを組んでおり、鈴木は「田中圭君とは過去2回、ガッツリ舞台をやらせて頂き、戦友のような感じです。そんな関係だからこそ、今まで映像では見たことない田中圭を、見たことないストーリー展開でガツンと見せたいなと！ この時代に勇気を出して、振り切って作ります！」と期待を寄せている。
なお、土曜ナイトドラマはこれまで11時15分～0時5分の放送だったが、本作より11時～11時30分の30分枠に変更となる。
田中のコメント全文は下記の通り。（編集部・石井百合子）
田中圭（義澤経男役）
Q：衝撃的なタイトルを初めて聞いたとき、どう思われましたか？
今って何が正しくて、何が間違っているかわからない時代ですよね…。そんな時代の歪んだところを、鈴木おさむさんらしい視点でピックアップしているなと思いました。それをこうしてドラマにすることに、すごく大きな意味がある気がします。
Q：“生徒から命を狙われる教師”という役柄ですが、役作りで意識しているところは？
生徒による教師いじめもあると聞きますが、今回はそれを通り越して命を狙われる役なので、正直、頭がパニくっています。でも変に狙った演技はしたくないので、教壇に立って生徒役のみんなと対峙したとき、生まれる感情を大切にしたいと思っています。
Q：撮影で楽しみにしていることはありますか？
生徒役のメンバーには10代の俳優さんも多いと思います。そういう世代の方たちとあまり仕事をする機会がないので、新しい感覚をたくさんもらえるかなと楽しみにしています。撮影では、僕が「おお！」って驚くぐらいエネルギーをぶつけてほしいですね。バチバチやり合わないと成立しないと思うので、僕も「ぶっ飛ばしてやる！」という気持ちで対峙するつもりです（笑）。
Q：本作は学校が舞台ですが、田中さん自身はどのような学生でしたか？
高校時代は、まぁ、先生の話を聞かない生徒でしたね(笑)。でも、好きな先生はいました。先生だけど先生っぽくなかったり、友人とはまた違う形で心に寄り添ってくれたり…。（自身が演じる教師・義澤経男が担任だったら？）いやいや、義澤は生徒の情報を驚くほど入念に調べ上げている“ヤベェやつ”なので…絶対に嫌ですね（笑）。
Q：視聴者の皆さまにメッセージをお願いいたします。
鈴木おさむさんとまたタッグを組めること、そして「土曜ナイトドラマ」枠ということで、どうしたって気合いは入ります。まったくゴールが見えない分、僕自身が“迷路”にいるような状況ですが、そのワケのわからなさを映像でうまく表現できれば、視聴者の皆さんに夢中になってもらえると信じています。土曜の夜の30分間が、ハラハラドキドキをお届けできる特別な時間になるよう、僕自身、頑張ります。普通じゃ見られない、ヘンなドラマが始まると思って、期待して待っていてください！ 僕も今からワクワクしています。