第72回エミー賞「ウォッチメン」が作品賞含む最多11部門受賞!
現地時間20日、米テレビ界最高の栄誉とされる第72回エミー賞が発表され、26ノミネートの「ウォッチメン」(HBO)が、リミテッドシリーズ部門作品賞など最多11部門で受賞を果たした。
伝説的コミックライター、アラン・ムーアのグラフィックノベルをベースに、黒衣を身に纏った主人公シスター・ナイトらヒーローたちの苦悩や戦いを描く本作。シスター・ナイトを演じたレジーナ・キングが主演女優賞に輝いたほか、助演男優賞(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)、脚本賞など獲得している。
ドラマ部門の作品賞は、同じくHBO局が製作した「キング・オブ・メディア」。同作でケンダル・ロイを演じるジェレミー・ストロングも主演男優賞を獲得している。主演女優賞は、「ユーフォリア/EUPHORIA」(HBO)でドラッグ依存症に陥る主人公を演じたゼンデイヤが受賞。現在24歳の彼女は、同部門において史上最年少受賞という快挙を成し遂げた。
またコメディー部門では、田舎町で奮闘する破産したセレブ一家を描く「シッツ・クリーク」(POP TV)が圧勝。作品賞、監督賞、主演男優賞(ユージン・レヴィ)、主演女優賞(キャサリン・オハラ)、助演男優賞(ダニエル・レヴィ)、助演女優賞(アニー・マーフィ)、脚本賞と主要部門を制した。
新型コロナウイルスの影響で、今年の授賞式はリモートでの開催となり、セレブたちは自宅から賞の行方を見届けた。司会を務めたジミー・キンメルは、授賞式冒頭で「パンデミー(パンデミック+エミー賞)へようこそ」「ホストがいないとウイルス感染しないよね」などのジョークを放ち、無人の会場を盛り上げていた。(編集部・倉本拓弥)
第72回エミー賞の主な受賞結果は以下の通り。
■ドラマ部門作品賞
「キング・オブ・メディア」
■ドラマ部門主演男優賞
ジェレミー・ストロング「キング・オブ・メディア」
■ドラマ部門主演女優賞
ゼンデイヤ「ユーフォリア/EUPHORIA」
■コメディー部門作品賞
「シッツ・クリーク」
■コメディー部門主演男優賞
ユージン・レヴィ「シッツ・クリーク」
■コメディー部門主演女優賞
キャサリン・オハラ「シッツ・クリーク」
■リミテッドシリーズ部門作品賞
「ウォッチメン」
■リミテッドシリーズ部門主演男優賞
マーク・ラファロ「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」
■リミテッドシリーズ部門主演女優賞
レジーナ・キング「ウォッチメン」
■テレビ映画部門作品賞
『バッド・エデュケーション』