クリストファー・ノーラン、『TENET テネット』撮影中に新バットマン俳優とマントについて語り合う
日本でも公開がスタートしたクリストファー・ノーラン監督作『TENET テネット』に出演したロバート・パティンソン。ノーラン作品への出演を果たしたロバートが、次に控えている大作が、人気ヒーローの新たな活躍を描く『ザ・バットマン』だ。そしてノーラン監督といえば、『ダークナイト』三部作の監督。撮影現場で二人の間に、バットマンに関する会話はあったのか。
【動画】R・パティンソンが新バットマンを演じる『ザ・バットマン』特報
『ザ・バットマン』は、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』のマット・リーヴスが監督・脚本を務める、全く新たなバットマン映画。そのため、いかにノーラン監督であろうとも内容を漏らすことはできないため、ロバートは、スクリーンテストで『TENET テネット』の撮影を抜ける際、ノーラン監督に嘘をつかなくてはならなかったと、 The Irish Times のインタビューで明かしている。
しかし、「“家族の急用があって……っ”て伝えたら、すぐさまクリスに“バットマンのオーディションをしてるんだろう?”って言われたよ」と、この嘘は一発で見抜かれたというロバート。だが、ノーラン監督も、特にバットマンの話題に触れようとはしなかったといい、シンガポールメディアの CNA news のインタビュー内で「撮影の終了間際まで、この件(バットマン)については、お互いに敬意を持って沈黙を守っていました」と語っている。
この件をロバートに尋ねると、やはりノーラン監督から「特にアドバイスというのはなかったんだ」と証言。しかし唯一、バットマンを象徴する衣装について、会話を交わしたという。「あれは確か、撮影の最終日のことだったと思う。バットケープ(マント)に使われる素材には何が適しているのかについて、僕らはとても面白い会話を交わした。というのも、自分でケープをまとってみて初めて、ケープやカウル(マスク)が、いかに実用に向かないものなのか、思い知らされたからなんだ」というロバート。会話の内容については明かさなかったが「そういったものに、なぜかなりの趣向が凝らされているのかを、(今は)理解するようになったよ」と笑顔を見せた。
『TENET テネット』でロバートが演じたのは、人類を救うミッションに挑む主人公・名もなき男を支える優秀なエージェント、ニール。ひょうひょうとした態度で任務をこなすキャラクターを嬉々として演じいるロバートだが、『ザ・バットマン』の予告編では一転、シリアスな表情を見せている。『ザ・バットマン』については、先日、ロバートが新型コロナウイルスに感染したことで撮影が中断したと報じられたが、現在は再開されていることが明らかになっており、完成が待ち遠しい。CNA news に対してノーラン監督は「彼がキャスティングされたことに感激しているし、素晴らしい仕事をしてくれるでしょう。彼がバットマンというキャラクターで何をしてくれるのか、楽しみにしています」と期待を寄せている。(編集部・入倉功一)